いびきがうるさいと言われる・・・
いびきが気になるので注意してほしいと注意される
など、いびきに関わるお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回はいびきの概要から、いびき対策の一つとしてマウスピースについて紹介いたします。
この記事を読んでいびき対策を始めていきましょう。
いびきのメカニズムについて
睡眠中に鼻や喉、息を通すところ(気道)が狭くなり無理に息を通すために気流が乱れることで、鼻や喉が振動して出る音です。
いびきによって睡眠中に呼吸をするために余計な労力が必要としているので、睡眠に大きな悪影響を与えます。
上気道抵抗症候群といって、睡眠時無呼吸症候群のように呼吸が止まらないにもかかわらず重度のいびきがあり、深い睡眠がまったくとれなくなる病気もあります。
また、いびきは「よく眠れている証拠」など誤解されている場合がありますが、実はよく眠れていない原因のひとつです。
いびき対策としてマウスピースを使用
いびきや無呼吸状態のときは、寝ている時に筋肉がゆるんで重力が加わり、下顎が後方にさがるとともに舌も奥へと入り込み、気道が圧迫されることで起こります。
それを防ぐために用いられるのが、いびき用マウスピース(スリープスプリント)です。
ここではマウスピースについてまとめています。
いびき用マウスピース(スリープスプリント)とは
いびき用マウスピース(スリープスプリント)は、下顎を上顎より約5~10mm程度、前方に出した状態(受け口のような状態)で、上と下の歯を固定するため重力が加わりやすい仰向けで寝ていても下顎が下がらないようになります。
気道が十分に確保され、空気の通りが楽になり無呼吸状態やいびきが起こりにくくなります。
いびき用のマウスピース(スリープスプリント)をどんなときに使用すると効果的か
マウスピースを使用する目安として、以下の3つの場面がおすすめです。
軽度から中等症の睡眠時無呼吸症状
出張が多い
CPAPが合わない
いびきが軽度の場合、いびき防止のマウスピースを装着する治療法があります。
いびき用のマウスピース(スリープスプリント)の向き不向きについて
いびき対策としてマウスピースをおすすめしますが、中でもマウスピース対策が向いている人を以下にまとめました。
自分が当てはまるかどうかを確認して、いびき対策の参考にしてください。
マウスピース対策が向いている人
いびき対策としてマウスピースの仕様が向いている人は以下の3タイプです。
顎関節に問題がない方
下顎が後退しているタイプの顔立の方
鼻詰まりがなく、鼻呼吸ができる方
自分がマウスピース治療が適切かどうかは専門医の判断も参考にすると、より精度の高いいびき対策ができるでしょう。
マウスピース対策があまり向いていない人
マウスピースは一部の人にはあまり効果を発揮できないときがあります。
それは以下の特徴をお持ちの方です。
歯が少ない方
鼻詰まりがあり、鼻呼吸が難しい方
顎関節に問題がある方
お子さん
上記の場合にはマウスピース以外のいびき対策が有効ですので、こちらの記事の続きをご覧ください。
いびき防止用マウスピース(スリープスプリント)と市販品マウスピースとの違い
医療用のマウスピースと市販品のマウスピースの主な違いは、以下3点です。
価格
販売される場所
マウスピースの調整方法
市販品のマウスピースは、医療機関で製作するより価格が安いのがメリットです。
販売されている場所は、ドラッグストアやECサイトなど、手軽に購入することができます。
医療用のマウスピースは、医療機関を受診し診察のもと製作を依頼する必要があります。
また、市販品のマウスピースは形やサイズの微調整ができないことが多いですが、医療用のマウスピースは医師が患者さまの歯の状態に合わせて細かく微調整して製作します。
いびき用のマウスピース(スリープスプリント)はひとりひとり異なる顎の形状と歯並びに合わせた形成と、治療効果のある適正な下顎を前進させる大きさの形成が重要です。
いびき用のマウスピース(スリープスプリント)を検討したい・作りたい場合
いびき用マウスピースは保険適用により製作ができる場合と自費診療となる場合があります。
マウスピースによる治療法は2004年から保険適用、約1万円〜2万円の自己負担になっています。
保険適用になる場合は、医師の診察により睡眠時無呼吸症候群の診断が適応になれば保険適用で製作することができます。
いびきの原因が、通常のいびきなのか、睡眠時無呼吸症候群の症状によるものなのかを医療機関で検査する必要があります。
保険適用になる場合の必要な書類は以下になります。
診療情報提供書
マウスピース作製依頼書
まずは、いびき・睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方は医療機関へご相談ください。
いびき用のマウスピース(スリープスプリント)を製作する場合の注意点
いびき用マウスピースは、歯ぎしり改善用のマウスピースやスポーツ用のマウスピースとは少し異なる形状をしています。
舌が喉奥に下がりにくいように下顎をやや前に出して受け口のようになるようにつくることや、歯の減り具合や無呼吸状態の度合い、ご自身の感覚も考慮して、厚みや顎の出し加減を調整をするようにつくることが大切です。
自分に合わないマウスピースを装着していると違和感が続き、効果もわからず合っているのかもわからないまま途中で使用をやめてしまう場合も多いです。
まずは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状をご自身で判断せずに、
専門医の医療機関で適切な診察を受診することをおすすめいたします。
マウスピース以外にもできるいびき対策
いびきに対してマウスピース以外にも対策がいくつかあるので紹介します。
マウスピースには抵抗があったり、もっと別の方法を考えている方に対して以下3つについてまとめました。
寝る姿勢を変える
まくらを適切に選ぶ
太りすぎに注意する
いびき対策① 寝る姿勢を変えてみる
仰向けの姿勢で寝ると、多くが口が開き舌が喉の奥へ落ち込んでしまうために、気道が圧迫されていびきが生じます。
ここで横向きに寝るように寝る姿勢を変えてみてください。
横向きに寝ると睡眠中に気道が押しつぶされずに呼吸した空気が気道を通りやすくなります。
新しい道具も必要もなく、すぐに実践できることなので始めやすいことが大きな特徴です。
いびき対策② まくら選び
いびき対策には枕選びも重要です。
枕が高すぎると首が曲がりやすくなり気道が圧迫されることによって、いびきが生じる場合があります。
目安として高さが7cmより高い枕の場合は注意してください。
また、低すぎる枕も望ましくありません。
頭が下がり口が開いた状態になることで、鼻呼吸だけでなく口呼吸もしてしまうことで、いびきが生じやすくなります。
枕は自分の体型に合わせて、できれば細かく調整できるもの、自分の体型に合った枕を見つけることがいびきの対策、解消につながります。
いびき対策③ 太らないように心がける
3つ目の対策は肥満に注意して適正体重を維持することです。
肥満により首の内外に脂肪がついてしまい、空気の通り道である気道が狭くなってしまいます。
肥満はいびき症状だけでなく、最近特に問題視されている生活習慣病などを誘発させる可能性もあります。
普段から適度な運動や栄養バランスのとれた食生活を心がけることは生活習慣病だけでなく、いびきの解消にもつながります。
肥満といわれる指標=BMI(Body Mass Index)
肥満の目安になる指標をBMI(体格指数)といいます。
BMIは、体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)で求めることができます。
数字が高いほど、肥満の程度が重いことをさします。
BMI:25以上の場合が肥満です。
BMI:35以上の場合は「高度肥満」といわれます。
令和元年実施 厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると男性33.0%、女性22.3%が、肥満者の基準を満たしていると発表されています。
まとめ
今回はマウスピースを中心にいびき対策についてまとめました。
いびきは自分では気づきにくい対処が難しい問題です。
家族や友人にいびきについて指摘をされた場合にはできるだけ早くいびき対策を始めましょう。
いびきを放置すると、生活習慣病の悪化や眠気、日中のパフォーマンス低下など様々な問題につながります。
いびきの対策を始めて秋的な毎日を送りましょう。
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