甲状腺機能亢進症の特徴と症状を徹底まとめ

甲状腺機能亢進症の特徴と症状を徹底まとめ

この記事では甲状腺機能亢進症について紹介します。

甲状腺機能亢進症って聞いたことあるけどどんな病気かわからない。

甲状腺機能亢進症について知りたい

と思っている方におすすめの記事です。

この記事を読んで甲状腺機能亢進症について理解を深めていきましょう。

甲状腺機能亢進症とは?

甲状腺機能亢進症とは?

甲状腺機能亢進症は甲状腺が活発に活動し、血液中に甲状腺ホルモンが多く分泌される病気で自己免疫疾患のひとつです。

バセドウ病やグレーブス病ともいわれます。

甲状腺機能が高まる病気は、バセドウ病や甲状腺の腫瘍、甲状腺炎などがあります。

「甲状腺機能亢進症」は単独の病気ではなく、これらの病気のことを総称していいます。

自己免疫性疾患とは、通常は細菌やウイルスなどの外敵を攻撃・排除する免疫細胞が、何らかの原因で自身の体の組織を外敵とみなしてしまい、あやまって攻撃してしまいます。

甲状腺ホルモンは、身体の代謝を促すとても重要なホルモンですが過剰に作られてしまうと全身の臓器へ負担がかかります。

甲状腺機能亢進症の主な原因

甲状腺機能亢進症の主な原因は病気の種類によって異なります。

なかでも比較的多いとされるバセドウ病です。(自分自身の免疫が甲状腺を刺激してしまう病気)

その他、・機能性甲状腺結節

甲状腺内にこぶのようなもの(腺腫様結節)が生じ、それらが甲状腺ホルモンを作ることで正常値よりも多い甲状腺ホルモンが分泌されてしまう病気

・TSH産生下垂体腫瘍

脳の“下垂体”と呼ばれる部分に腫瘍が生じ、その腫瘍が甲状腺刺激ホルモン(TSH)を多く産生することにより甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気

・妊娠性一過性甲状腺機能亢進症

妊娠初期に一時的に生じる甲状腺機能亢進症

ストレスなどの環境的な要因が関係しているほか、家族内にバセドウ病の患者さんがいる方は発症しやすいといわれています。

甲状腺機能亢進症を発症しやすい年齢

20~50歳代の方に発症することが多く、なかでも20~40歳代の方に多く発症することがみられます。

甲状腺機能亢進症の症状

甲状腺機能亢進症の症状

心拍数と血圧の上昇、不整脈、過剰な発汗、神経質や不安(イライラ)、睡眠障害、意図しない体重減少、空腹感、月経不順など複数の症状があらわれます。

バセドウ病の症状では、特に甲状腺の腫大やバセドウ病眼症という眼の症状が出現し、瞼の腫れや突眼などの症状が見られます。

甲状腺機能亢進症の診断

甲状腺機能亢進症の診断

甲状腺機能亢進症の治療は主に以下の3種類を使い分けながら進めていきます。
主治医の判断によって、患者さまの状態や重症度によって変えていきます。

・血液検査
・超音波検査 
・甲状腺シンチ検査 

甲状腺機能亢進症の治療

甲状腺機能亢進症の治療

甲状腺機能亢進症の治療は主に内服薬(抗甲状腺薬)で進めていきます。その他にもアイソトープ療法、手術など、主治医の判断によって、患者さまの状態や重症度によって変えていきます。

甲状腺機能亢進症の対策と注意点

甲状腺機能亢進症の対策と注意点

甲状腺機能亢進症は必要以上の甲状腺ホルモンが分泌されてしまうことが原因になりますので、ホルモンの分泌量を低下させることが大切です。
多くの場合は、抗甲状腺剤の投薬により分泌量を抑制しやすくなります。

甲状腺機能亢進症は食事も大きな影響があります。

ビタミンAの入った食べ物や玄米発酵食品、ミネラルなどを摂取することを心掛けましょう。
お酒やコーヒー、ヨードなどは控えることを心掛けて、気をつけるだけでも予防につながり治療の効果が高まります。

また、ストレスが病気の発生要因となることもあります。

予防や治療効果を高めるために、できる範囲でストレスをためずに発散するようにしてください。

投薬により症状が見られなくなっても油断をせず、引き続き注意を怠らないことこそが健康維持のためには重要で大切なことです。

参考HP:一般社団法人 日本内分泌学会
     一般社団法人 日本内分泌学会

記事監修医

住谷 哲
医学博士
日本内科学会総合内科専門医・認定内科医・指導医
日本内分泌学会専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・指導医
内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医
日本人間ドック学会専門医・認定医・指導医

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です