睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠中に繰り返し呼吸が弱まったり、呼吸が止まる病気です。

気道の完全閉塞で「無呼吸」がおき、酸素不足から身体にストレスがかかります。

 

その為に眠りが浅くなり、身体が十分に回復されない、「疲労感」(だるい)や「日中の眠気」(眠い)が起こります。

睡眠が浅くなると精神的にも摩耗し、やる気の喪失怒りっぽくなる我慢が効かなくなるなどの症状が起こりやすくなります。

肥満が原因での無呼吸に対してはダイエット、減量が効果的です。しかし上記の症状によりダイエットの開始や継続が難しい病気でもあります。

走ろうと思っても疲労感があり、食事を我慢しようと思っても我慢できなくなってしまうからです。

 

 

睡眠時無呼吸チェックリスト

このテストでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクを簡単に評価します。

SASの特徴に「日中の眠気」を感じたり、「居眠り」をしてしまう事があります。

 

合計が3点以上の方は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性が高いです。

(東京医科大学睡眠講座/井上雄一)

【有病率】

頻度の高い疾患で、中年成人の2~15%、高齢者の20%以上に発症していると推測されています。

日本に約270万人存在し、男性に多く、男女比は2:1~4:1とされています。

20代後半から増大し、年齢と共に増加していく傾向にあります。

女性は閉経後から増加していきます。

 

【経過】

いつの間にか発症し、徐々に進行して慢性の経過をたどります。

人間は【昨日と今日】の体調は比べられますが、【去年と今日】の今年の体調比較は難しいので、気づきにくいです。

(去年と今日では大きな差が出ていても、昨日と今日で差が少ないと気づきにくい)

体重増加や飲酒量増加、加齢による組織の弾力性低下など気づかないうちに進行します。

 

【傾向】

「肥満」「小あご」「細あご」「巨舌」「扁桃肥大」の人が閉塞性睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向にあります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は中高年男性に多い病気ですが、高齢者や若年でも発症するケースがあります。

日本の研究結果では、治療が必要となる方の約30%がBMI25未満(肥満でない)という、一つの研究結果があります。

 

【特徴】

睡眠時無呼吸症候群は動脈硬化の進行による、「心血管系合併症」

即ち、生活習慣病である高血圧や糖尿病、メタボリックシンドローム

これらを無治療で放っておくと心筋梗塞、脳卒中などにつながるリスクがあります。

詳細はこちら:睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病の関係

その他にも精神の摩耗により、メンタルに悪影響がでたり(精神科)、

交感神経が亢進することで夜間頻尿(泌尿器科)、肩こりや頭痛(整形外科)、齲歯や歯周病の原因となったり(歯科)、万病の元となります。

 

 

【検査の流れ】

当院では、基本的に自宅での検査をご案内しております。治療の流れは以下のとおりです。

 

【治療】

睡眠時無呼吸症候群の「軽症の方」は、歯科マウスピースを用いて治療することが多く、体型や顎の形態、重症度、年齢を考慮して選択いたします。

(この治療用マウスピースは医師の紹介状を持って、歯科医師に作成頂くので、通常のマウスピースとは異なります。)

「中等症から重症の方」は、経鼻的持続陽圧呼吸法 ( CPAP ) での治療を行います。

 

 

CPAP 療法とは、舌根沈下による無呼吸を防ぐために「圧力の高い空気」を送り、舌を持ち上げるように風圧を自動調節するものです。

CPAP 装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと「圧力の高い空気」が送り込まれます。

 

「鼻にマスクをつけて空気が送られてくる状況で眠れるものなのか?」と思われるかも知れませんが、

当院の院長もCPAPをしていますので、CPAP使用時の不快なポイントは熟知しています。

看護師もCPAP療法士の免許を取得している熟達者であり、CPAP開始時にはしっかり時間をとって医療者から説明いたします。

 

その後もフォローも医療機関と信用のおけるCPAP機械業者と連携して起こっており、全国と比較して、高いCPAP継続率を誇っております。

 

現在では、睡眠時無呼吸症候群は治療法が確立されているため、適切に検査・治療を行えば決して恐い病気ではありません。

 

当院は、他院からの CPAP の転院も承っております。詳細はこちらご確認ください。

いびき・無呼吸の指摘、日中の強い眠気などご心配の方は、一度医師までご相談ください。

よくあるご質問

Q.予約なしでも診察できますか?

完全予約制となっておりますので、事前にご予約を頂いてからご来院をお願いいたします。

Q.どうやって予約を取ればいいでしょうか?

【初診の方】HPのweb予約からご予約をお取りください。事前にweb問診をお送りいただく必要があるため、お電話でのご予約はお受けしておりません。(発熱症状がある方のみ、お電話にてご予約をお取りしております。)
【再診の方】web予約またはお電話での予約も承っております。

Q.予約時間の変更はどうすればいいですか?

クリニクスアプリからご予約を取得された方は、アプリ内からキャンセル・変更が可能です。
それ以外の方はお電話で変更をお願いいたします。

Q.初診の診察時間はどれくらいですか?

受付からお会計まで1時間30分程度の余裕を確保してください。

記事監修 院長 濱田 達雄

本町メディカルクリニック濱田院長

日本内科学会 認定内科医

日本内視鏡学会 専門医

こちらの記事は医師監修のもと作成しております。

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