CPAP(シーパップ)外来

CPAP(シーパップ)外来

現在CPAPを利用していますが、どのくらいの頻度で通院が必要ですか?

当院では、治療が安定している患者様は最長3ヶ月毎の通院となります。使用状況に応じて、ご対応いたします。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断

睡眠時無呼吸症候群の検査を行うと、重症度が判定されます。

簡易検査でREI :40以上、または精密検査でAHI :20以上でCPAP治療が保険適用となります。

Continuous Positive Airway Pressureの頭文字をとり、CPAP(シーパップ)と呼ばれ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の最も重要な治療法となっています。

CPAP治療

 

CPAPレンタル費用

【3ヶ月 保険適用 3割負担の場合】

自己負担額:約11,480円です。

 

【1ヶ月 保険適用 3割負担の場合】

自己負担額:約4,450 円です。

◆治療が安定していれば、3ヶ月毎の通院となります。
◆薬をご希望の方は、処方に合わせた通院になります。

 

CPAPの他院からの転院

当院は、他院からの CPAP の転院を承っております。

【初診】睡眠科(いびき・無呼吸症候群・むずむず脚症候群)からご予約をお願いします。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を改善するべき3つの理由

①日中の眠気、不眠、いびき、無呼吸などの症状が起こる

日中の眠気、不眠、いびき、無呼吸

②肥満・高血圧・糖尿病のリスクが増し、心筋梗塞、脳卒中が起こりやすくなる

肥満の原因

③交通事故のリスク(居眠り運転)が普通の人と比べて2.4倍になる

交通事故のリスク
 

現在では、睡眠時無呼吸症候群は治療法が確立されているため、適切に検査・治療を行えば決して恐い病気ではありません。

いびき・無呼吸の指摘、日中の強い眠気などご心配の方は、一度医師までご相談ください。

 

 

よくある質問

 

 

CPAP治療に関して

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CPAPを使い続ける事で、鼻呼吸(口を開けないで呼吸する事)を覚える事での改善はあるかもしれませんが、基本的に睡眠時無呼吸症候群が根本的に治るものではありません。
CPAP使用中の患者様で、CPAPを離脱する(中⽌する)ためには、舌トレーニングや減量、減酒などを徹底した上で、マウスピースや手術などの他の治療法を選択する必要があります。睡眠時無呼吸症候群の重症度が⾼く、離脱が困難と予測される患者様もいらっしゃいます。
CPAPの離脱やCPAP以外の治療法を希望される患者様は、⼀度院⻑にご相談下さい。

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CPAPの使⽤⽬標は、使⽤期間の80%以上(5日中4日間)の⽇で使⽤し、さらに1⽇4時間以上が⽬標値となりますが、最も良いのは、毎⽇6時間以上使⽤して頂くことです。上記の通りにCPAP治療を⾏った患者様はそれ以下であった患者様に対して、⽣命予後(余命)や、脳梗塞、⼼筋梗塞などの合併症の発症頻度が明らかに良好であったというデータに基づいています。このように毎⽇CPAP治療を⾏うことが最善ではありますが、旅⾏や仕事の都合で、⽉に数⽇CPAPが使⽤出来ない⽇があったとしても、それほど⼼配する必要はないでしょう。

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CPAP装置には簡易検査のような無呼吸の監視システムが搭載されており、毎⽉の受診で、元々あった睡眠時無呼吸症候群の重症度指数(AHIなど)の変化をご確認頂けます。
また、⽇中の眠気が減った、睡眠時間が短くなった、運転が怖くなくなった、朝の⽬覚めが良くなった、⽇中の疲労感がなくなった、夜中のトイレの回数が減った等、自覚症状の改善も実感出来ることが多くあります。ただし、治療前から睡眠時無呼吸症候群の⾃覚症状に乏しかった⽅は、効果の実感が少ない場合があります。

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「いびきは咽頭領域に狭窄があって、その狭い空間を呼吸による気流が通過することにより起こります。」
CPAP装置は患者様の無呼吸、低呼吸が消失する状態になるまで気流圧が⾃動で上昇しますが、圧上昇の⽬的は無呼吸、低呼吸のコントロールであり、いびきの消失ではありません。よって、CPAP治療中に例えいびきがあったとしても睡眠時無呼吸は通常適正にコントロールされています(毎⽉の診察時に治療状況が確認出来ます)。
その上でいびきの消失を⽬指す場合は、CPAPの気流圧をさらに上昇させる必要がありますが、圧⼒により不快感が増してCPAPの快適度が低下する恐れがあります。
CPAP使⽤中の⼩さないびきは様⼦を⾒るのが良いでしょう。

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睡眠障害がない⽅でも⽇中の眠気を感じることはあり、眠気を感じただけでそれがすぐに病的であるとは⾔えません(眠気のアンケートで、12点未満は正常範囲内の眠気と考えられています)。CPAP治療を⾏ってAHI(無呼吸低呼吸指数)が正常範囲内でコントロール出来ている場合、⼀概には⾔えませんが、眠気の原因は純粋な睡眠時間の不⾜によることが多いです。全⼈⼝の1~2%に⻑時間睡眠者、短時間睡眠者と呼ばれる、⼀般の⽅とは必要睡眠時間が異なる⽅がいらっしゃいます。一方、残りの約98%の⽅にとって、⽇中の正常な脳活動を維持し、睡眠時間の不⾜から来る眠気を防⽌するためには、7時間台の睡眠時間が必要とされています。眠気の原因が睡眠不⾜から来るものか、そうでないかを確認する⽅法は簡単です。7時間睡眠を3~4⽇間続けましょう。それにより眠気が改善した場合は、睡眠不⾜が眠気の原因と⾔えるでしょう。CPAPは睡眠の質を改善する優れた医療機器ですが、必要な睡眠時間が短縮出来るものではありません。良質の睡眠を得るために睡眠時間もしっかりと確保しましょう。

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統計学的な研究によると、⼀般に体重が10%減少するとAHI(無呼吸低呼吸指数)が30%減少し、体重が20%減少するとAHIが50%減少するというデータがあります。もちろん個⼈差はありますが、体重減少後に無呼吸の再評価をご希望の場合は、再度簡易モニター検査を施⾏してみるのが良いでしょう。ただしその場合は、CPAPを使⽤し続けることにより⼀時的に気道が拡張され、正しい呼吸状態の評価がなされない恐れがあるため、検査前2週間はCPAPを⼀時的に中⽌する必要があります。

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CPAPを毎⽇使⽤されている⽅がたまにCPAPを装着せずに就寝されたとしても、CPAPを装着していた時の影響で、通常の状態よりも数⽇間は気道が広がった状況にあると⾔われています。いびきが感覚的に減ったとしても、減量などで⾝体⾯の条件が変化した場合以外は、睡眠時無呼吸症候群が改善しているケースはほとんどありません。どうしても現在の状態を確認したい場合は、簡易モニターで再検査を⾏うことをお勧めします。ただしその場合は、気道を通常の状態に戻すために、検査前2週間はCPAPを中⽌する必要があります。

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CPAPを使⽤しても、AHI(無呼吸低呼吸指数)が正常範囲内とならない場合があります。その原因として空気圧の不⾜、過剰な空気漏れ(ラージリーク)、中枢性無呼吸の残存などが考えられます。毎⽉の受診時に使⽤状態を確認させて頂き、原因別に対処策を考慮していきます。ただし、AHIが10回未満の⼀桁台に収まっている場合は、合併症の発症リスクをあまり⼼配する必要はないでしょう。

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ヒトは⼀般に加齢が進むにつれて睡眠時間が減少し、朝方早い時間に⽬が覚めてしまうことが多くなります(”早朝覚醒”と⾔います)。また、年齢的な変化のみに限らず、ストレス等でも同様の症状が起こることがあります。ストレスが原因の場合は、まずはストレスそのものへの対処が必要ですが、CPAPの使⽤状況に問題がない場合は睡眠薬を⽤いるのが良いでしょう。睡眠薬はかつて⼼配されていた依存性の問題はほとんどなくなってきており、1回1剤のみであればとても安全に使⽤することが出来ます(ただし、不眠症状が改善しないからといって無闇に睡眠薬の種類を増やすのは問題です)。現状の睡眠に対して満⾜出来ない場合は、睡眠薬を⽤いるのも⼀つの良い⽅法です。

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慣れない初期段階では、睡眠中に無意識にCPAPを外してしまい、朝⽅に気がついたらマスクが外れているということがよくあります。CPAPの使⽤に慣れるにつれ、多くの患者様でマスクが⾃然に外れるという頻度は低下していきますが、なかなか改善されない患者様もいらっしゃいます。そのような⽅で、たとえ朝⽅にCPAPが外れていたとしても、合併症予防の観点からは少しの時間でも毎⽇CPAPを使⽤することに⾮常に意義があります(1⽇のCPAP使⽤時間が1時間を超えると合併症発症リスクの明らかな低下が認められます)。CPAPがどうしても外れてしまう⽅は、朝⽅までの使⽤にこだわり過ぎず、毎⽇就寝時には装着するという習慣を⼤切にしましょう。

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睡眠時無呼吸症候群は、昼夜問わず患者様の睡眠時に起こる病気です。そのため、昼寝の際にも出来るだけCPAPを使⽤するようにしましょう。

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⼀晩の内で質の⾼い睡眠(深睡眠)は、睡眠の最初の1、2時間に現れると⾔われています。そのため、その時間にCPAPを使⽤せずにうたた寝をしてしまうと、その後にCPAPを使⽤しても質の⾼い睡眠が得られにくくなります。睡眠の最初からCPAPを付ける習慣を⾝につけ、良質の睡眠サイクル、⽣活リズムを⼿に⼊れましょう。

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CPAP導⼊当初は日中の眠気に対する⾼い効果が実感出来たのに、しばらく使⽤し続けていると再度眠気を感じるようになる⽅がいらっしゃいます。それは、使⽤当初はCPAPによって睡眠の質が劇的に変化したことでそれが実感として認識出来たのに対し、その後安定した睡眠に体と脳が慣れ、正常の⽅と同じように眠気を感じるようになったことが原因として考えられます。毎⽉のデータ確認で、AHI(無呼吸低呼吸指数)が正常の値を⽰しているのであれば、睡眠時無呼吸症候群の治療効果に関しては⼤きな⼼配はありません。

CPAPの空気圧に関して

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CPAPは、患者様の無呼吸や低呼吸の状態を⾃動で解析し、それに合わせて必要最⼩限の空気圧を⾃動で作動させます。また、その時々の呼吸状態や睡眠姿勢の変化により、⼀晩の間でも治療に必要な圧⼒は刻々と変化します。それぞれの状態に必要な圧⼒を、CPAP装置は⾃動で感知し、適切な圧⼒の空気を患者様に送ります。

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CPAPは、患者様の呼吸状態を⾃動的に判断し、その時々で最適な空気圧を作動させる呼吸補助装置です。よって、圧⼒が強すぎたり弱すぎたりするように感じたとしても、基本的にはそのタイミングでの必要最⼩限の圧⼒が作動していることになります。しかしごく稀に、⼀時的に⾼い圧⼒を必要とする呼吸状態となり、そのために作動した⾼い圧⼒が睡眠を妨げる原因となってしまうことがあります。その場合は、⾼い圧⼒を作動させないことで、⼀晩全体で⾒て良質の睡眠が得られることがあります。また、逆に圧⼒が低いことで⼀時的な無呼吸の状態が頻発するとしたら、ある圧⼒よりも下回らない圧⼒の設定をすることで、更なる無呼吸・低呼吸の抑制が図れます。外来受診時には患者様の呼吸状態に合わせ、圧⼒の上限、下限を決める設定(上限圧、下限圧の設定)も⾏って参ります。圧⼒が強すぎると感じる場合、それが必要な圧⼒なのか、カット出来る圧⼒であるのか、データを⾒ながら調節させて頂きます。

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CPAP導⼊当初は特に、必要な圧⼒を不快に感じ、逆に睡眠を妨げられてしまう患者様もいらっしゃいます。その場合、しばらくの期間は圧⼒を低めに設定し、CPAPに慣れてから圧⼒を徐々に上げていく⽅法もあります。AHI(無呼吸低呼吸指数)の変化に注意する必要がありますが、圧⼒の変更をご希望の⽅は⼀度ご相談下さい。

起こりうる副作⽤について

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使⽤開始当初はマスクに強い違和感を感じる⽅がいらっしゃいます。その場合は30分程の使⽤から始め、徐々に使⽤時間を延ばしていくのが良いでしょう。また、マスクのバンドを強く締めすぎていることが原因の場合もありますので、最初は少し緩めにマスクを装着してみて下さい。CPAPは、⻑時間たまに使⽤するよりも、短時間でも毎⽇使⽤することが⼤切であり、その⽅が合併症の予防効果も⾼くなります。毎⽇1時間でも使うと合併症の発症が有意に低下するというデータもあります。CPAPを使⽤し続けることが出来るかどうかは最初の3か⽉で決まると⾔われておりますので、是⾮最初の3ヶ⽉間頑張ってCPAPを使⽤し続けましょう。まずは少しの時間でも良いので毎⽇使⽤することを⼼掛けましょう。

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CPAP使⽤開始当初に起こりやすい問題です。使⽤を継続していくうちに痛みが取れてくる場合が多いですが、まずはマスクを若⼲緩めに付けたり、⿐の痛む部分にティッシュを挟んで⽪膚への刺激を抑えたりなどの対策が有効です。それでも症状が改善しない場合は、根本的にマスクが顔にフィットしていないことも考えられますので⼀度ご相談下さい。

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まずは⿐の状態を確認させて頂き、投薬で治療可能な場合は薬による治療を⾏います。⿐中隔弯曲症や重度のアレルギー性⿐炎など、投薬で治療困難な⾼度の⿐づまりの場合は、⼿術による⿐閉の改善をお勧めすることもあります。また、加湿機能のないCPAPをお使いの⽅は、加湿器を導⼊することにより⿐づまりが改善することがありますのでご相談下さい。

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⾵邪で⿐炎を起こすと⿐粘膜が腫れ、鼻づまりの原因となります。⿐炎がある状態でCPAPを使⽤し続けると⾵圧が刺激となり、⿐炎症状が更に悪化する恐れもあります。⾵邪を引いてCPAPが使⽤しづらい時は、無理をせずCPAPを⼀時中断しましょう。⿐閉症状に対する薬を⽤いることで、⿐炎状態を早く改善することも出来ます。早めに医師にご相談下さい。

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乾燥した空気が送られ続けることで⿐内が乾燥し、痛みを伴うことがあります。CPAPに加湿器を導⼊することで改善する場合がありますのでご相談下さい。また、家庭⽤の加湿器を⽤いて室内を加湿することも有効です。

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⼝を開けたままCPAPを装着して寝ると、朝⽅⼝が渇く症状が出ることがあります。簡単な対処法として、医療⽤のテープ(ドラッグストアで⼊⼿可能です。テープなら特に種類は問いません)を⼝の中央で縦に張り、⼝を強制的に閉鎖する⽅法があります。それでも症状が改善しない場合は、顎とマスクをバンドで固定する⽅法(チンストラップ)、⿐と⼝の両⽅を覆うマスク(フルフェイスマスク)を使⽤する⽅法をお試し下さい。冬場などは室内の湿度の低下が原因で乾燥症状が出ることもありますので、室内を加湿することも有効です。

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マスクバンドを強く締めすぎている場合がありますので、少しバンドを緩めに装着してみましょう。過剰な空気の漏れ(ラージリーク)が発⽣しない範囲であればマスクは緩めに装着しても⼤丈夫です(ラージリークが起こっているかどうかは毎回の受診時に確認出来ます)。時間と共にマスクに慣れて痕がつきにくくなることが多いですが、慣れるまではマスクと⽪膚の間にティッシュを挟んで、⽪膚への刺激を減らすことも有⽤です。2、3か⽉の使⽤でマスク痕が改善しない場合は、他のタイプのマスクを試してみる⽅法もあります。

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CPAPマスクの使⽤開始当初に起こることがあります。装着を続けていると慣れる場合が多いですが、症状の強い⽅には痒み⽌めの軟膏を使⽤して頂く場合もあります。また、根本的にマスクの素材が肌と合わない⽅もごく稀にいらっしゃいますので、その場合はマスク⾃体を交換させて頂く場合がございます。

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夜間に汗をかきやすい夏場に起こりやすい問題です。エアコンなどを⽤いて室温を調節し、室内を汗のかきにくい温度にする⽅法が最も有効です。

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マスクやホース内の結露は、ホース内と室温の温度差が増すことによって発⽣する、主に冬場に起こりやすい現象です。対策としては、室温を上げる、マスク内に軽くティッシュをつめて⽔分を吸収させる、ホースを布団内に⼊れてホース内の温度を上げる(CPAP本体は絶対に布団の中に⼊れないで下さい)等があります。加湿機能付きのCPAPの場合は、湿度の調節をお願い致します。

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CPAPによる空気圧が、うまく気管や肺に⼊らず⾷道に⼊り込んでしまうためにそのような症状が現れます。顎を引き気味にしてCPAPを使⽤すると⾷道に空気が⼊りやすい傾向があります。対策としては、顎を少し上げ気味にして就寝する、枕を少し低いものに変えるなどが考えられます。それらの⽅法で症状がうまく改善しない場合、無呼吸が悪化しない程度に処⽅圧を下げてみることも対策の一つです。

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のどの奥と⽿は⽿管という管で繋がっていますが、CPAPによりのどの奥の気圧が上がり、その圧⼒により⽿管の閉鎖が解除されることで空気が⽿に流れ込み、⽿で気流⾳が響くという症状が起こることがあります。いわゆる⽿管開放症に近い症状を呈しますが、対処法としては⽿管開放症に準じた治療を⾏う、CPAPの処⽅圧を無呼吸を起こさないレベルで徐々に下げるなどが考えられます。

CPAP機器に関して

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CPAPは呼気(はく息)をマスクの外に逃がすため、正常にマスクを装着しても少し空気が漏れる仕組みになっています(これを“リーク”と⾔います)。そのため、正常範囲内での空気の漏れは⼼配ありません。⼀⽅、リークが多すぎると必要な空気圧がかからず、無呼吸を治療出来なくなる場合があります(これを“ラージリーク”と⾔います)。ラージリークの有無は毎⽉受診時に確認致します。ラージリークが多い場合は、第⼀にマスクと顔の隙間からの漏れが考えられ、その場合はマスクバンドの調節が必要となります。その他の原因として、マスク分解後にマスクが適切に組み合わされていない、マスクの形状が根本的に顔と合っていないなどが考えられます。ラージリークが多い患者様は、まずマスクバンドを若⼲強めに装着してみて下さい。それでもラージリークが改善しない場合はご相談下さい。

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マスク、ホースの耐⽤年数は2、3年ですが、1年間の使⽤で無償交換致します。メーカーより定期点検のご連絡をさせて頂きます。

⾃宅以外でのCPAP使⽤に関して

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CPAPを出張先(旅⾏先)まで持参し、使⽤して頂くのが最善です。しかし、1、2泊の旅⾏で使⽤しなかったとしても、⽣命予後(余命)に係わる⼤きな問題が起こるわけではありませんので、それほど気に病む必要はありません。CPAPを持参する場合は、枕元にコンセントがない場所もありますので、延⻑コードもお忘れなくお持ち下さい。

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CPAPは出来るだけ⼀緒にお持ち下さい。コンセントの変圧器を使⽤すれば海外でも使⽤可能です。空港の税関を無理なく通過するため、各メーカーで海外渡航⽤のCPAP機器説明書が準備されておりますので、事前にご相談下さい。

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まずは⼊院先の病院に確認する必要がありますが、⼊院中もCPAPを使⽤すべきと考えます。最近のCPAP機器は静⾳設計が進んでおり、⼤部屋でも問題なくご使⽤頂けると思います。

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今までかかったことのある病気(既往歴)として睡眠時無呼吸症候群があることをお伝え頂き、同時にCPAPも使⽤中である旨をお伝え下さい。睡眠時無呼吸症候群の患者様は、全⾝⿇酔からの回復が他の患者様より悪かったり、⼿術を受けた夜に呼吸状態が悪化したりする恐れが他の患者様より⾼くなります。事前の情報として担当医に伝えておくことにより、病院側も対応がしやすくなるのでより安⼼です。通常、CPAPを使⽤しているという理由で全⾝⿇酔が受けられなくなることはありません。⼀⽅で、睡眠時無呼吸症候群を無治療で放置していた場合、全⾝⿇酔の前に精密検査を求められたり、⼿術を断られたりする恐れがありますのでご注意下さい。

その他

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医療費控除の対象になります。会計時の領収書は⼤切に保管して下さい。

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睡眠時無呼吸症候群があっても、CPAPによる適切な治療が⾏えている場合、通常は運転免許の更新は問題ありません。詳しくはお近くの運転免許センターにお問い合わせ下さい。

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現在お使いのCPAPメーカーが提携しているクリニック、医院の場合、全国どこでも通院管理が可能です。まずは当クリニックに転勤の旨をお知らせ下さい。CPAPメーカーを通して希望する所在地での提携医院をお探し致します。転勤先で、当クリニックで作成した紹介状をCPAP移管先の病院にご提出下さい。転勤の2か⽉前までにご連絡頂けましたら遅滞なく⼿配可能です。

 

監修者情報・医師 松島勇介

・日本睡眠学会専門医

・日本内科学会認定内科医

・日本医師会認定産業医
・日本消化器病学会専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医
・緩和ケア研修修了医
・社団法人 オルソスリープアカデミー理事
こちらの記事は松島勇介医師監修のもと作成しております。

本町の内科・睡眠科は
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