肥満( 肥満症 ) のお悩みは豊中市の千里中央メディカルクリニック

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１．肥満症って、どんな病気？

肥満症とは、身体の脂肪組織が異常なほどに増加し蓄積した状態を指し、身体的・心理的、両方の健康に悪影響を与える病気です。

・身体的な健康問題：糖尿病・脂質異常症・高血圧症・関節痛など

・心理的な健康問題：うつ病・不安症・自己肯定感の低下などがあります。

２．肥満症 の原因

・生活習慣

　食習慣：暴飲暴食、過度な飲酒など摂取エネルギーが大幅に増えることで、脂肪が蓄積します。
　運動習慣：運動を生活に取り入れることで、消費エネルギーが増加し、摂取エネルギーと均衡、又は摂取エネルギーを上回り、脂肪の蓄積を抑えることが出来ます。

・遺伝的要因

　脂肪細胞の代謝に関するもの、食欲やエネルギーに関するものなど複数の遺伝子の影響があります。
　しかし、遺伝的な要因があるからといって、必ずしも肥満症になるわけではありせん。

３．肥満症の判定

現在、肥満の判定には体格指数（BMI）やウエスト周囲が用いられます。
ただし、BMIが高値だからといって、すぐに治療が必要とは限りません。
ウエスト周囲の長さは、男性で85㎝以上、女性で90㎝以上の場合は、内臓脂肪型肥満のリスクが高くなるとされています。

肥満症の診断は、BMIが27以上であり、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを含み肥満に関する健康障害を２つ以上有する
または、BMIが35を超えるもの

引用元：日本肥満学会

BMIの計算方法

BMI＝体重(㎏)÷身長(ｍ)÷身長(ｍ)
※日本では、BMI 25.0以上を肥満と判定

肥満度の分類

４．肥満症の治療

・食事療法

必要な栄養を確保したうえで、総エネルギーの摂取量を消費エネルギーを超えないようにしていく。

・運動療法

有酸素運動、筋力トレーニングによって効率よく体脂肪を減少させる。
運動には、基礎代謝の増加、インスリン感受性の向上、脂肪合成酵素の抑制など様々な効果があります。

・行動療法

日常生活で、肥満に結び付く行動（ながら食い、早食いなど）を明らかにし、そこに働きかけ是正していく。

・薬物療法

GLP-1受容体やSGLT2阻害薬など

肥満症の診断基準に必須な健康障害
1）耐糖能障害（2 型糖尿病・耐糖能異常など）
2）脂質異常症
3）高血圧
4）高尿酸血症・痛風
5）冠動脈疾患：心筋梗塞・狭心症
6）脳梗塞：脳血栓症・一過性脳虚血発作（TIA）
7）非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）
8）月経異常・不妊
9）閉塞性睡眠時無呼吸症候群（OSAS）・肥満低換気症候群
10）運動器疾患：変形性関節症（膝・股関節）・変形性脊椎症，手指の変形性関節症
11）肥満関連腎臓病

５．肥満による合併症

肥満による合併症は下記の病気以外にいくつもあります。
肥満を改善することで、生活の質が向上します。

・冠動脈疾患
冠動脈疾患とは、心臓の筋肉の血液が部分的、または完全に止まることで起こる病気です。胸痛や心臓発作などが起こります。

・脳梗塞
脳の血管の一部が詰まることで、そこから先に血液が流れなくなり脳細胞がダメージを受ける病気です。しびれや喋りづらさ、視野が暗くなるなどの症状があります。

・無呼吸症候群
大きないびきや慢性的な睡眠不足、日中の眠気、夜間睡眠中の呼吸が停止するなどの症状があります。

千里中央メディカルクリニックでは肥満症に対する診療を行っております。

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