いびき
「いびき」は振動音
いびきは、睡眠中に狭くなった気道を空気が通るときに生じる気道の振動音です。
健康な人でも仰向けに寝ると、のどの奥にある軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)、舌根などが重力で沈み込みます。
入眠すると筋肉の活動が低下し、さらに上気道が狭くなりいびきが起きるのです。

ふさがれて窒息状態に
軟口蓋や舌根などが完全に沈み込み上気道がふさがれると、呼吸をすることができなくなり「無呼吸」の状態が発生します。
大きないびきの背後には、単なるいびきではなく、睡眠時無呼吸症候群が潜在している可能性があります。
いびきの治療としてCPAP治療
現在では、睡眠時無呼吸症候群は治療法が確立されているため、適切に検査・治療を行えば決して恐い病気ではありません。
その一つの治療がCPAP(シーパップ)治療です。
その他にも、マウスピース、口テープ、鼻翼拡張テープなど様々な選択肢があります。
「いびき」の原因
1.鼻のトラブル
花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など、鼻腔の粘膜に炎症が生じることにより、鼻からの呼吸が困難になります。
鼻づまりのときは、口呼吸になりやすく、いびきをかく原因になります。

2.肥満
のど周りの脂肪が増えることで、息の通り道が狭くなります。
一般的に体重が増えると、いびき、無呼吸が生じやすい理由になります。
数年で太ったせいか、いびきをかくにようになったという方もおられます。男性では顎の下の首周りのサイズが大きくなる場合は注意が必要です。

3.骨格によるもの
日本人では、下顎が小さい傾向にあり、息の通り道が狭くなる原因となります。
また顎が後退している場合も、息の通り道が狭くなる原因となります。
身体の骨格は遺伝性があり、親にいびきがある場合は注意が必要です。


一つの指標として、マランパチ-分類と言うものがあり、舌や軟口蓋のスペースの大きさを簡単に確認することもできます。
4.飲酒
アルコールには筋肉を弛緩させる作用があります。
アルコールは脳への鎮静作用から寝付くの効果がありますが、舌の筋肉が緩み、舌根の後方へ沈下が生じるため、いびきの原因になります。る原因となります。

検査について

注意が必要な「いびき」
周りの方から「大きないびき」をかいていると指摘された方は注意が必要です。
しかしこれは自覚することはできません。
自覚できるものとして、「日中の眠気」が生じたり、「疲れが取れない」などの症状が有る時には注意が必要です。
「いびき」は黄色信号です。
いびきは、睡眠中に狭くなった気道を空気が通るときに生じる気道の振動音です。
健康な人でも仰向けに寝ると、のどの奥にある軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)、舌根などが重力で沈み込みます。
入眠すると筋肉の活動が低下し、さらに上気道が狭くなりいびきが起きるのです。
ふさがれると窒息状態に
軟口蓋や舌根などが完全に沈み込み上気道がふさがれると、呼吸をすることができなくなり無呼吸の状態が発生します。
このような無呼吸状態を一晩に何度も繰り返したり、気道が極端に狭くなり呼吸量が減る低呼吸になると、
それは単なるいびきではなく、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
詳しくは「いびき・睡眠時無呼吸症候群」でご説明いたします。
日本人で「いびき」をかく人は男性の24%、女性の10%と報告されています。
周りの方から「大きないびき」をかいていると指摘された方は注意が必要です。
いびきには、元々の日本人の骨格的な特徴に加え、後天的な生活習慣の変化が大きく関連していると考えられます。
「いびき」見た目の特徴
- 首が太くて短い
- 下あごが小さい、横顔を見たときに下あごが後ろに引っ込んでいる
- 口蓋垂が長い
- 舌が大きい
女性の「いびき」にも要注意
一般的に女性で「いびき」をかく人は少ないとされますが、更年期を迎えた女性では「いびき」をかく割合が高まる傾向にあります。
これには女性特有のホルモンが関係しています。
女性ホルモンには上気道開大筋という、筋肉の働きを活発にさせる作用がありますが、閉経後は女性ホルモンが減少するため、それまでは、なかったいびきをかくようになる場合があります。
治療
鼻づまりがある場合には、耳鼻科的な治療が優先されます。
鼻中隔弯曲症、花粉症などのアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などの鼻疾患がいびきの原因になりますので、耳鼻科的な治療で、いびきの改善も期待できます。
生活習慣病の改善
- ダイエット:首、喉まわりについた脂肪を減少させる。
- 寝具の見直し、寝姿勢の工夫:横向きで寝る。
- お酒(寝酒)を控える:寝る前のお酒、深酒は控えましょう。
- 禁煙:タバコによる刺激を受けると、気道に炎症が生じいびきの原因となります。
いつ医療機関に行くべきか?
大きないびき・無呼吸があるときは、睡眠の問題が関係しているので受診しましょう。
日常生活に影響がある場合(眠気がある、集中力が低下している)は、
なるべく早めに受診しましょう。
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記事監修 院長 濱田 達雄
日本内科学会 認定内科医
日本内視鏡学会 専門医
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