身体的な疲労を意図的に作る

外出やエクササイズなどで疲れた日は、眠りやすい状態です。

国内外の疫学研究において、運動習慣がある人には不眠が少ないことがわかっています。

とくに睡眠の維持に習慣的な運動の効果があるようです。

運動の内容も睡眠に影響します。1回の運動だけでは効果が弱く、習慣的に続けることが重要です。

例えば、朝に近所の散歩をして、太陽光を浴びながら軽い運動をする。

その効果として、自律神経のバランスを整える機能を持つセロトニンの分泌を促進するため、寝付きがよくなるのと深い睡眠が得られるようになります。

セロトニンは「2500ルクス以上の光を浴びて、一定のリズムの運動を5分以上継続すること」によって、分泌されやすくなります。

特に高齢者など普段から不眠がちな人に効果が大きいようです。

激しい運動は逆に睡眠を妨げますので、負担が少なく長続きするような有酸素運動が良いでしょう。

「朝」であれば、通勤一駅(15分ほど)太陽光を浴びながら歩行するなどが良いでしょう。

「夕方」(就寝の3時間くらい前)も同様に歩行、そして20時までであれば筋トレも効果的です。

夕方と就寝中と成長ホルモンが分泌され、夜中に筋肉が修復されて、より増強されます。

「就寝の数時間前」の運動によって身体の温度を一過性に上げてやることがポイントです。そうするとベッドに入る時の深部体温が低下してきます。

睡眠は脳の温度が低下するときに出現しやすくなるので、結果として快眠が得られやすくなる訳です。

ただし「就寝直前」の運動は体を興奮させてしまうので禁物です。

交換神経が優位になって、寝つきが悪くなったり、より疲労が貯まったりします。

就寝前は静的ストレッチを行いましょう。

「布団の上で仰向けになり、足首を手前に曲げて、再び戻す。これを一分間行います」

ぐっすりストレッチです、良ければ実行してみてください。

 

監修者情報・医師 松島勇介

松島勇介院長

こちらの記事は松島勇介医師監修のもと作成しております。
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