Abnormal liver function
はじめに
健康診断で肝機能異常で、要精査と指摘されたことはありませんか。
肝機能異常は、健康診断で異常を指摘されることが比較的多い検査項目です。
肝機能障害は脂肪肝や肝硬変だけではなく、他の病気が潜在している可能性がありますので、何か症状がでる前の段階で病気を発見することが大切です。
今回は、30代以降に現れやすい「肝機能異常」について説明します。健康診断で肝機能異常を指摘された方はぜひ参考にしてください。
肝機能障害 肝炎 の原因について
肝機能障害の主な原因は、アルコールの影響によるアルコール性肝障害、肥満などが原因となる非アルコール性脂肪性肝炎、B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスによるウイルス性肝炎、薬剤による薬物性肝障炎、自己免疫の働きの異常による自己免疫性肝炎などがあります。
その他にも、肝臓で生成される胆汁の流れをうっ滞させる、胆管がん、膵臓がん、十二指腸乳頭部がんがん、胆管結石や胆石、原発性胆汁性胆管炎という免疫の働きの異常によるものなど、様々な原因で肝機能の異常値として現れることがあります。
健康診断で実施される肝機能検査
ASTとALT、γ-GTP、ALP、ビリルビンなどの項目が測定されます。その他にも、肝炎ウイルスや自己免疫性肝炎の検査も行いま
肝機能異常 の精密検査について
血液検査、腹部超音波検査を行います。腹部超音波検査では、肝臓・胆嚢・胆管・膵臓など可能な限りの臓器の確認を行います。
注意点
長期間にわたって肝炎が継続すると、正常な肝細胞が減少し、肝細胞が再生修復する過程で線維化が進み肝臓は硬くなります。その最終形態が、肝硬変です。肝臓は沈黙の臓器と言われておりますが、それはある程度、病状が進行しないと症状が出現しないことが多いからです。このため、肝臓の病気が見つかったときにはすでに病状がかなり悪化していて、もとの状態に戻るのが難しいことが少なくありません。
肝臓の数値の異常があって、これまで放っておいた方、しばらく健康診断などをしておらず、自分の肝臓の状態を把握していない方、自分の病気に早く気づいたり、現状を把握するためにご相談ください。
肝機能異常の精密検査を行っています。
院長 松島 勇介
日本睡眠学会 専門医
日本内科学会 認定内科医
日本医師会認定 産業医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
御堂筋線・大阪モノレールをご利用の方
当院は千里中央駅から近く、御堂筋線や大阪モノレールを利用されている方でも来院しやすいです。
御堂筋線は大阪市内から豊中市、千里中央から箕面市までつながら鉄道であり、大阪モノレールは伊丹市から門真市までの東西をまたがり、その中心に位置するのが千里中央駅です。
電車やバスでのアクセスが非常に良いため、お気軽にご来院ください。
豊中・吹田・箕面・北摂地域にお住いの方
千里中央駅は電車はもちろんのことバスの乗り入れも多く、豊中市、吹田市、箕面市、池田市、茨木市など北摂地域の中でも中心的な場所です。