睡眠時無呼吸症候群のリスクとは?

SASのリスクとは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)には、様々な生活習慣病が合併します。
本来、睡眠は頭と体を休ませるためのものです。睡眠中に呼吸が止まると、体全体の酸素が足りなくなり低酸素の状態が続きます。 その間、心臓やそれをつかさどる脳神経が一生懸命頑張るので、血圧も脈拍も上がり、脳も休まりません。近年では、高血圧や心臓病、糖尿病など生活習慣病とSASの因果関係がいろいろな研究からわかってきました。

 

 

 

睡眠中に何度も呼吸が止まることで、血液中の酸素量が足りなくなり、動脈硬化がすすみやすく心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気の発症リスクが高まります。そのまま治療せずに放置していると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクは健常者の3~4倍にもなり、また患者の15年後の生存率は6割を切るという調査報告もあります。

He J, et al. Chest. 1988;94:9-14.