EDと睡眠
ED(勃起不全)とは
「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。
つまり、勃起が起こらないケースはもちろんのこと、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態は、いずれもED(勃起不全)となります。
EDは身近な疾患?
1998年に行われた調査によると、中等度ED「たまに勃起、性交中勃起は維持できる」と、重度ED「勃起せずに性交不可能」の日本人男性は、約1130万人でした。
年代別に見ると、なんと日本人男性の40歳代の5人に1人、50歳代の2.5人に1人、60歳代の1.7人に1人が中等症以上のED(勃起不全)ということになります。
EDはその原因により、大きく分けて4つのタイプ
動脈硬化の進行や神経に障害がある場合(器質性ED)・・・50歳代に多い
精神的なストレスがある場合(心因性ED)・・・30歳代、40歳代に多い
動脈硬化の進行や神経に障害があり、精神的なストレスがある場合(混合型ED)・・・50歳代、60歳代に多い
薬剤を服用している場合(薬剤性ED)
EDと睡眠の関係
ED診療ガイドライン[2012年度版]にもEDのリスクファクターの一つとして睡眠時無呼吸症候群(SAS)が記載されています。
SASを合併したED患者さんを経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)で1ヶ月間SASの治療をしたところ、76%の患者さんでEDが改善したという報告があり、CPAPのみでEDの改善効果が期待出来ると報告されています。
またSAS合併ED患者さんを対象に、ED治療薬単独とED治療薬とCPAPの併用療法を比較した結果、併用療法でEDの治療効果が更に高くなることも報告されています。
ED治療の流れ
診察時に医師、もしくは受付にED治療を希望していることを伝えます。
問診ではEDの原因、勃起能力について質問されます。
そして、ED治療ではほとんどが飲み薬を使用します。
そのお薬が安全に服用できるかを確認するために、必要に応じて血圧、脈拍、血液検査、尿検査、心電図測定などの検査が行われます。
ED薬
ジェネリックED治療薬(ファイザー社50mg同等)
投与時間:性行為の1-3時間前
最も効果のある時間:内服1時間後
性的刺激:陰茎刺激が必要
食事の影響:低下あり
飲酒:飲み過ぎで効果低下
副作用:ほてり 20%、頭痛17%、視覚障害など
薬剤費:一錠1,100円
別途、指導管理料を頂戴しております。(初回1,000円、2回目以降500円)
◆注意事項
・入手経路については、国内流通代理店経由で入手しております。
監修者情報・医師 松島勇介
こちらの記事は松島勇介医師監修のもと作成しております。
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