「睡眠時無呼吸症候群」のお話
大阪本町メディカルクリニックのブログ
前回、説明した 「いびき」 だけではなく
睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、
10秒以上の無呼吸・低呼吸が1時間に5回以上あるものを
睡眠時無呼吸症候群といいます。
主な原因は、鼻からノドまでの空気の通り道である
「上気道」の一部分が何らかの理由で狭くなっていることや、
眠っている間は体中の緊張がとれて筋肉が緩んでいるため
舌の筋肉も緩んでしまい、
舌がノドの方へ落ちてきて自らの気道を塞いでしまいます。
現在、この病気の方は潜在的な方も含めると
国内で500万人ともいわれており、
治療中の人は約 40 万人程度と少なく,
多くの潜在的患者が放置されているのが現状であります。
症状は徐々に重症化し、
睡眠の質の低下も慢性的な経過をたどるため、
眠気は加齢による慢性疲労と誤認されやすい点や、
自覚的な眠気に気づかないことが多く
自分では気づかいという分かりにくい点もあります。
主に働き盛りの中年男性に多くみられますが、
実は顎の骨格により若年発症や、
閉経後の女性などにもございます。
このように決して珍しい病気ではありません。
かくいう私もこの病気を持っており
少しばかりですが、患者さんの気持ちが分かりますので、
寄り添い、伴走していけますと幸いです。
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