CPAP治療について①
こんにちは。院長の濱田です。
今回はCPAP療法についてのお話を少ししていきたいと思います。
CPAP療法とは?
睡眠時無呼吸症候群 中等症~重症の加療法にCPAP療法があります。
CPAP療法の前には検査が必要で、簡易検査でRDI40回/1時間以上、精密検査でAHI(無呼吸低呼吸指数)が1時間で20回以上認めた時に適応になります。
簡単に言って、無呼吸は【10秒以上呼吸が止まる事】、低呼吸とは【10秒以上あまり呼吸できてない事】、です
こんな呼吸が3分に1回起きてきたら、体は大変しんどくなります。
どんな症状が出るのか
・沢山寝ても日中の眠気が強い。
・体力の低下(夕方~夜ですぐ眠くなる、最後にひと踏ん張りできない)
・寝る前と寝た後で疲れが取れない(ひどくなると寝る前の方が元気になる)
・寝てる最中に目が覚める(悪いほど目が覚める回数多い)
・日中頭が重くて仕事に集中できない(仕事の質が下がる)
・寝てる最中に喉に詰まった感じがある・・・・・
CPAPが最も適応になるのは、AHIが多く、上記の様な体調不良が出ている患者さんです。
きちんと付けられれば、数か月で体調は良くなっていき、症状が取れていきます。
CPAP療法による効果
CPAP療法はAHIを1-2回まで改善します。(正常値:AHI5回以下)
もしAHI:100ある患者さんは、100-1=99回のAHIが消失します。5時間装着したら、一晩で99×5=495回のAHIがなくなります。
そうなると、体調不良のある方であれば体調の改善が期待できます。
※CPAP使用に慣れるまでは装着による不快感で、CPAP開始前より眠りが浅くなる、中途覚醒する、寝つきに時間がかかる等の症状が出る方は多いです。初日からスムーズに使用できる方はわずかです。
逆に適応外であるAHI=10の患者さんがCPAPを付けたらどうでしょう?
CPAPを付けて、AHI=1まで改善しても、10-1=9回のAHIしか取れません。5時間装着しても9×5=45回のAHIがなくなるだけです。
効果としてはマウスピースと変わりません。
これではCPAPによる改善度よりも、装着による不快感の方が強く、体調は良くならないでしょう。
まとめ
CPAPは対症療法です。装着しているだけでは、根源的に良くなることは少ないです。
完全に治すためには減量(食事制限・運動療法)、舌トレーニングなどが必要ですが、睡眠時無呼吸症候群で体力が低下している患者さんには、かなり酷です。
体力の低下している方は走れないですし、精神的な余裕のない方に食事制限は難しいです。
そのため、まずCPAP療法を半年ほど継続して、精神的肉体的な疲れを取ってから、減量や舌トレーニングなどで根本加療を行っていく事が大事です。
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記事監修 院長 濱田 達雄
日本内科学会 認定内科医
日本内視鏡学会 専門医
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