生活習慣病治療は大阪本町メディカルクリニック
1.生活習慣病 とは
生活習慣病は、食事(偏食や過食)、運動習慣、休養、飲酒、喫煙などの生活習慣が大きく影響しています。
それらが発症、進行の要因となる疾患の総称です。
主な疾患として、2型糖尿病、肥満、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、痛風(高尿酸血症)などがあります。
いずれの疾患も血管に損傷を与えて動脈硬化を進行させてしまいます。
心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクを上昇させますが、生活習慣を改善することによって予防・改善が可能です。
また、日本人の死因の上位を占める、がんや心疾患、脳血管疾患も生活習慣病に含まれています。
「生活習慣病とは」
出典:eヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-001.html
2.生活習慣病の種類と症状
生活習慣病の症状の一例です。
・高血圧:めまいや頭痛、息切れ、動悸、耳鳴りなど
・糖尿病:多飲・多尿、体重の減少、倦怠感など
・脂質異常症:特に症状が出ないことが多いが、進行すると胸痛、息切れなど
・痛風:足趾関節の発赤、腫脹、激痛など
・脳梗塞・心筋梗塞:急に起こる強い頭痛や胸痛、言葉がうまく出せないなど
・肥満:体重が増加し、疲れやすくなったり、関節への負担増大による膝痛など
・骨粗鬆症:骨粗鬆症あるいは骨密度の減少は、歯周病の進行、歯槽骨の喪失にも関わります
生活習慣病は緩徐に進行していき、なかなか症状に気づけないことが多く発症時期が特定できないことも特徴にあげられます。
ひとつの疾患から二次的に症状が広がり複数の疾患にいたることも多いです。
もし気になる症状がある場合は、早期に医師の診察を受けるように心がけ定期的に健康診断を受けることで早期発見につながります。
また、生活習慣の改善によってこれらの症状を予防することができます。
3.生活習慣病の予防方法
生活習慣病は、日常の生活習慣によって予防・改善が可能です。継続することが大切ですので無理のない運動や予防をはじめることをお勧めいたします。
・食事
ポイントは、年齢や性別に合わせた1日分の摂取カロリーを守ることと栄養バランスに気を付けて食べることです。
1日の摂取カロリーが過剰になった場合、身体に負荷をかけるとともに、病気の悪化や肥満などに繋がります。
栄養素はエネルギーをつくり、身体をつくる、ホルモンをつくる、生活を送る上で必要不可欠です。偏った食事ではなくバランスよく食べることが大切です。
・運動
運動の習慣を身につけることは体にとても良い効果を得られます。
生活習慣病においては、糖尿病、心疾患、脳血管疾患などの予防にも繋がります。
運動による効果は、呼吸機能の改善、循環機能(高血圧)の改善、代謝機能の改善(糖代謝、肥満)、筋肉量や骨量の改善、ストレスや免疫力と多岐にわたります。
運動の種類は、有酸素運動や筋力トレーニングなどがありますが、なかでも有酸素運動をお勧めします。有酸素運動は、多くの酸素を体内に取り込み脂肪や糖質の燃焼を促します。
運動強度は、軽く息が上がる程度のウォーキングやジョギングを1日30分以上、週3回〜が理想ですが、最初は会話が出来る程度のウォーキングからスタートすると良いでしょう。
・睡眠
昨今の研究により、睡眠不足が生活習慣病の原因になっている事がわかってきています。生活習慣病予防のために、良質の睡眠をとることが大切です。
日本人の睡眠時間は、約6時間程度といわれていますが理想の睡眠時間は7〜8時間です。
生活スタイルによって個人差があると思いますが、睡眠時間だけではなく睡眠の質にも注目していきましょう。
大阪本町メディカルクリニックでは、睡眠専門外来の診察も行っております。
・喫煙
生活習慣病の原因の中でも重要な危険因子であるのが喫煙です。煙草を吸う本数を減らす喫煙は、有害物質を取り込むことに変わりがないことから生活習慣病予防のためには禁煙することが大切です。
煙草に含まれるニコチンは有害物質でありながら、依存性も高く禁煙できない方も多くいます。
ご自身の意志だけで禁煙できない場合は、禁煙外来などの専門家によるサポートもおすすめです。
・飲酒
適量であればHDLコレステロールを増加させる働きがあると言われていますが、あえて飲酒習慣のない人に飲酒を勧めるメリットはないと考えています。
アルコールの摂取は睡眠の質を下げたり、食事量の増加にもつながります。適切な量で楽しむようにしましょう。
出典:一般社団法人
日本生活習慣病予防協会「飲酒」
https://seikatsusyukanbyo.com/prevention/drinking.php
4.生活習慣病の治療方法
生活習慣病の治療は、疾患の種類や進行の状態によって変わってきますが一般的な治療方法を上げていきます。
生活習慣の改善
生活習慣病の原因となる生活習慣を改善することが大切です。食生活、運動習慣の改善、禁煙などが含まれます。
薬物療法
薬物療法は、生活習慣病の症状の緩和のために使用されます。高血圧の場合は降圧剤、脂質異常症の場合は脂質降下薬、糖尿病の場合はインスリンなどを用います。
外科手術
高度な肥満症の方には外科手術などが選択される場合もあります。
治療には、医師と患者さまが共に協力して継続的に治療を行っていく必要があります。生活の改善とともに、適切な治療を行うことで合併症の予防や改善につながります。
5.生活習慣病による合併症
生活習慣病は、進行するといくつもの合併症を引き起こす可能性があります。心臓病、脳血管疾患、腎疾患、眼疾患、神経疾患などがあります。これらの合併症は、生活習慣病を治療せずに放置してしまうことで重症化してしまい予後が悪くなります。
早期に治療を開始し合併症の発症を予防することが大切です。
まとめ
・生活習慣病は単一の疾患ではなく、複数の疾患群である
・生活習慣病は、症状の出方が緩徐で見落としやすいので注意が必要
・定期的に健康診断を受けることで疾患の早期発見につながる
・重大な合併症を引き起こすことがある
・予防、治療には生活習慣の改善が有効
診察のご予約方法
よくあるご質問
Q.生活習慣病の原因は?
暴飲暴食・飲酒・喫煙・運動・睡眠不足などの生活習慣が大きく関係しています。他に、遺伝的な要因がある場合もあります。
Q.具体的な症状がない場合は問題ない?
生活習慣病は、すぐに症状が出るものではありませんが重大な合併症になる可能性があるため、症状がなくても早期治療をお勧めします。
Q.生活習慣病は誰にでも発症する可能性があるの?
あります。生活習慣や遺伝などの原因によって発症します。
Q.メタボリックシンドロームは生活習慣病のひとつ?
状態としてはとても似ていますが、少しメタボリックシンドロームの方が基準が厳しくなっています。
出典:メタボリックシンドロームの診断基準
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-003.html
大阪本町メディカルクリニックでは生活習慣病の診察を行っております。
記事監修 院長 濱田 達雄
日本内科学会 認定内科医
日本内視鏡学会 専門医
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