健康診断で「脂質異常」と指摘されたら

健康診断で脂質異常を指摘される場合

健康診断では、簡易な検査を行い身体に異常がないかのスクリーニングを行います。

細かな検査はされずに数値が正常範囲から逸脱した際に

・要再検査

・要精密検査と指摘されることがあります

大阪本町メディカルクリニックでは、健康診断で脂質異常を指摘された後の再検査、精密検査を実施しています。

なぜ要検査となるのか？

健康診断での要再検査は、正常な状態でない結果が出ていることにかわりはありませんが、必ずしも病気であるとは限りません。

再検査となる場合の多くは

• 一時的な変動で異常値となった
• 検査結果にわずかな異常がみられた

要再検査は、初回の検査結果が一時的であるものなのか、持続的な異常があるかを確認するために行われます。

なぜ要精密検査となるのか？

• 健康診断の検査結果に明らかな異常がみられた

原因や詳細を明確にする必要があると判断された場合に指示がされます。異常のある項目の対象での病気の疑いが強く、その病気の詳しい検査が望まれます。

再検査、精密検査、どちらとも自覚症状がない場合でも放置せずに検査を受診することをおすすめいたします。また、採血検査の結果は、前日や当日の運動や食事などの影響を受けることがあります。

健康診断で脂質異常を指摘される指標

• 血液検査：総コレステロール（TC）
• 善玉コレステロール（HDL‐C）
• 悪玉コレステロール（LDL‐C）
• 中性脂肪（TG）

血中のコレステロールや脂質が多い状態が続くと、動脈硬化症が起こりやすくなります。

⇒脂質異常が指摘されている場合、血管壁に余分な脂が沈着しプラークと呼ばれる塊が作られます。それがたまっていくと血管壁が厚くなり、動脈硬化へ繋がります。また、プラークが壊れ修復する過程で血栓が生成され、その血栓が大きくなり血液が流れなくなるとその先の組織や臓器が壊死してしまいます。これが発生する場所によって脳梗塞や心筋梗塞となります。

※動脈硬化は症状がなくても徐々に進行していきます。頸動脈エコー（頸動脈超音波）では、頸動脈の動脈硬化の有無、血管のつまり具合、プラークの状態を調べる事が出来、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いかどうかが分かります。

再検査に実施する検査

• 問診
• 血液検査
• 腹部超音波検査
• 心電図検査
• 動脈硬化検査

健康診断の結果で再検査の指示がある、指示はなかったが気になることがある場合は一度受診することをおすすめいたします。

頸動脈エコー（動脈硬化検査）は火曜日、木曜日でのご案内となります。予約状況により、初診当日に検査が実施できない場合もあります。ご了承ください。

※頸動脈エコーの際は、首回りを開けられる服や着脱しやすい服で受診して頂きますようお願いします。

診察のご予約方法

診療科目は【初診の方】内科・生活習慣病外来

（健康診断での異常）選択してください。

よくあるご質問

Q.予約なしでも診察できますか？

完全予約制となっておりますので、事前にご予約を頂いてからご来院をお願いいたします。

Q.どうやって予約を取ればいいでしょうか？

【初診の方】HPのweb予約からご予約をお取りください。事前にweb問診をお送りいただく必要があるため、お電話でのご予約はお受けしておりません。（発熱症状がある方のみ、お電話にてご予約をお取りしております。）
【再診の方】web予約またはお電話での予約も承っております。

Q.予約時間の変更はどうすればいいですか？

クリニクスアプリからご予約を取得された方は、アプリ内からキャンセル・変更が可能です。
それ以外の方はお電話で変更をお願いいたします。

Q.初診の診察時間はどれくらいですか？

受付からお会計まで1時間30分程度の余裕を確保してください。

記事監修　院長 濱田達雄