睡眠中にホルモンの分泌は変化する
睡眠に応じて分泌が大きく変化するホルモンは二つ。
それは、成長ホルモンと副腎皮質ホルモン(コルチゾール)です。
成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されるホルモンです。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、成長ホルモンが分泌されるのは、深睡眠ステージ3。
寝入ってから30~60分で分泌されます。
睡眠中の成長ホルモンは新陳代謝を助けるために分泌されていると考えられています。
もう一つの副腎皮質ホルモン(コルチゾール)は、起床の二時間ほど前から増加するホルモンです。
起きてからすぐに動けるように血糖値と血圧を高めて活動の準備をしています。
面白いことに、起きる時刻を決めて目覚まし時計をセットするだけで、起床時刻の約2時間前から増加することが分かっています。
これは就寝前に決めた眠る時刻を、就寝中も脳が認知し起こる現象で、サプライズで早く起こしてしまうとコルチゾールの分泌は起こりません。
潜在意識に起床時刻がインプットされるだけで、適切な時刻にホルモン分泌が起こるのです。
監修者情報・医師 松島勇介
日本睡眠学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本医師会認定産業医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
厚生労働省 オンライン診療研修修了医
こちらの記事は松島勇介医師監修のもと作成しております。
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