睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠医療を通じて、

ご縁ある方に、笑顔健康になって頂きたい

睡眠医療を専門的に行っている医療機関は関西でもまだ限られており、

良質な治療を提供していきます

 

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

 

睡眠中に繰り返し呼吸が弱まったり、

呼吸が止まる病気です。

気道が塞がることで呼吸に障害がおき、

その間は身体にストレスがかかります。

その為に眠りが浅く、睡眠不足によって、

昼間に眠気が起こります。

 

【有病率】

頻度の高い疾患で、子どもの1~2%、

中年成人の2~15%、高齢者の20%以上に

発症していると推測されています。

男性に多く、男女比は2:1~4:1とされています。

女性は閉経後に発症頻度が増加します。

 

【経過】

いつの間にか発症し、

徐々に進行して慢性の経過をたどります。

体重増加や飲酒量増加、

加齢による組織の弾力性低下など気づかないうちに進行します。

 

【傾向】

「肥満」「小あご」「細あご」「巨舌」の人が

閉塞性睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向にあります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は中高年男性に多い病気ですが、

高齢者や若年でも発症するケースがあります。

日本の研究結果では、

治療が必要となる方の約30%がBMI25未満(肥満でない)という

一つの研究結果があります。

 

【特徴】

睡眠時無呼吸症候群は「心血管系合併症」リスクだけでなく、

生活習慣病である高血圧やメタボリックシンドローム、

放っておくと心筋梗塞、脳卒中などにつながるリスクがあります。

その他にもメンタルヘルスに悪影響がでたり(精神科領域)、

交感神経が亢進することで夜間頻尿(泌尿器科)、

肩こりや頭痛(整形外科)、

齲歯や歯周病の原因となったり(歯科)、

万病の元となります。

 

【検査】

ESSは日中の眠気を測定する尺度としては有用ですが、その他の睡眠障害や睡眠不足などでも高値になることから、

OSASらしさを判定する質問票として、STOP-Bang質問票が有用です。

検査には、自宅で実施可能な酸素飽和度低下指数(ODI)を測定する終夜パルスオキシメトリー検査と

呼吸障害指数(RDI)を測定する簡易睡眠検査があります。

しかし、これらは正確な睡眠時間が記録できないため、補完的検査と考えられ

脳波を検査できるPSGが睡眠障害の正確な診断に必要です。

 

【治療】

軽症の方は、

歯科マウスピースを用いて治療することが多いですが、

体型や顎の形態、重症度、年齢を考慮して選択いたします。

中等症から重症の方は、

経鼻的持続陽圧呼吸法 (CPAP) での治療を行います。

 

現在では、睡眠時無呼吸症候群は治療法が確立されているため、

適切に検査・治療を行えば決して恐い病気ではありません。

 

いびき・無呼吸の指摘、日中の強い眠気などご心配の方は、

一度医師までご相談ください。

 

本町の内科・睡眠科は大阪本町メディカルクリニック

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