日本人は世界的に見て睡眠不足大国であると言われています。
OECDの発表する「Gender Data Portal 2021」によると、日本人の睡眠時間は平均7時間22分で、33か国の中で最も短い時間でした。
また、総務省の「社会生活基本調査」からも、日本人の睡眠時間が年々短くなっていることがわかっています。
2007年にスマートフォン(アイフォン)が登場して、まだ15年になりますが、以前は夜のメディアといえば、TVでしたが、今ではyoutubeやnetflixなどが登場して、魅力的なコンテンツに溢れて夜更かしできる理由が沢山ふえました。
睡眠時間は精神状態にも左右されます。
ストレスが強いと、睡眠時間を短く報告する傾向があることがわかっています。
もう一つ、日本人の睡眠時間の短さは、「睡眠障害」と総称される、量的にも質的にも睡眠が十分量にとれなくなる病気が野放しにされているのも一つの原因です。
日本では睡眠障害を専門とるす医療機関が近畿圏内でも少なく、数少ない医療機関に睡眠で悩む患者が遠方から訪れるような状況なのです。
睡眠不足は肉体面・精神面で悪影響をおよぼす
睡眠不足は心身に悪影響をおよぼします。これは人間だけでなく、マウスの実験でも明らかです。
睡眠不足がつづけば、昼間に強い眠気が襲ってきて、仕事の効率が落ちたり、ミスがおきたりします。トラックやバス、新幹線などの職業ドライバーの方が睡眠不足や睡眠障害などによって居眠り運転をし、重大な事故につながることも皆さんの記憶にはあると思います。
このような日中の支障だけではなく、睡眠不足は睡眠障害は身近な病気とも深いかかわりがあります。睡眠不足や睡眠障害が続くと、うつ病にかかりやすくなることが分かっています。逆にうつ病の発症に先がけて不眠になることもあります。
精神疾患だけではなく身体疾患とも深くかかわっています。たとえば睡眠不足や睡眠障害から、肥満や高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすいことが分かっています。
忙しくなるとつい睡眠はあとまわしになってしまいますし、眠くても我慢してしまう人は多いものです。たかが睡眠とあなどらず、質のよい睡眠をとることが、心身の健康を保つために重要なのです
コメントを残す