生活習慣病・健診異常のご相談

脂質異常症・高脂血症とは?
健康診断でコレステロールや中性脂肪を指摘された方へ

脂質異常症は、中性脂肪やLDLコレステロールが高い、またはHDLコレステロールが低い状態です。
自覚症状がないまま進行することが多く、放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞、脳梗塞などの発症リスクが高まることがあります。

中性脂肪が高い
LDLが高い
HDLが低い
健診異常
生活習慣病

※治療が必要かどうかは、年齢や既往歴・生活習慣・家族歴なども含めて判断します。

脂質異常症・高脂血症について医師に相談するイメージ

脂質異常症は、気づかないうちに動脈硬化が進むことがあります

コレステロールや中性脂肪の異常は、痛みなどの自覚症状が現れにくいため、健康診断で指摘されても放置してしまいがちです。
しかし、血管の内側では動脈硬化が進んでいることがあります。将来の大きな病気を防ぐためにも、早めに医療機関へ相談することが大切です。

01

健康診断の結果は、将来の動脈硬化リスクを知るきっかけになります。

02

LDL・HDL・中性脂肪は、それぞれ働きが異なります。

03

生活習慣だけでなく、体質やほかの病気が関係することもあります。

このような方はご相談ください

脂質異常症は、自覚症状が現れにくく、気づかないうちに動脈硬化が進むことがあります。
健康診断で異常を指摘された方や、治療を中断している方は一度ご相談ください。

健康診断でコレステロール値の異常を指摘された
中性脂肪が高いと言われた
LDLコレステロールが高いと言われた
HDLコレステロールが低いと言われた
食事に気をつけているのに数値が改善しない
コレステロールの薬を続けることに不安がある
家族に心筋梗塞・脳梗塞を発症した方がいる
高血圧・糖尿病・肥満も指摘されている
治療を中断してしまっている
何科を受診すればよいかわからない

健診結果をお持ちの方は、今後の管理についてご相談いただけます。

受診を相談する

脂質異常症・高脂血症とは

脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪の値に異常がある状態です。
以前は、コレステロールや中性脂肪が高い状態を「高脂血症」と呼ぶことが一般的でした。

現在は、LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態だけでなく、
HDLコレステロールが低い状態も含めて評価するため、「脂質異常症」という名称が使われています。

脂質異常症は症状が出にくい病気です。健康診断で指摘されても放置されやすく、
気づかないうちに動脈硬化が進むことがあります。

このページで分かること

  • 脂質異常症と高脂血症の違い
  • LDL・HDL・中性脂肪異常のリスク
  • 診断基準の目安
  • 原因・放置リスク・治療方法
  • 受診の目安と当院で確認する項目
LDL

高LDLコレステロール血症

LDLコレステロールは、一般的に「悪玉コレステロール」と呼ばれます。
高い状態が続くと、血管の壁にコレステロールがたまりやすくなり、動脈硬化の原因になります。

TG

高中性脂肪血症

中性脂肪が高い状態は、食べ過ぎ、飲酒、運動不足、肥満、糖尿病などと関係することがあります。
著しく高い場合は、急性膵炎のリスクも高くなります。

HDL

低HDLコレステロール血症

HDLコレステロールは、一般的に「善玉コレステロール」と呼ばれます。
低い状態では、余分なコレステロールを回収する働きが弱くなり、動脈硬化のリスクが高まります。

脂質異常症の診断基準の目安

脂質異常症は、血液検査の数値をもとに判断します。

項目
目安となる数値
病名(考え方)
LDLコレステロール
140mg/dL以上
高LDLコレステロール血症
LDLコレステロール
120~139mg/dL
境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール
40mg/dL未満
低HDLコレステロール血症
中性脂肪
空腹時150mg/dL以上
随時175mg/dL以上
高トリグリセライド血症
non-HDLコレステロール
150~169mg/dL
境界域高non-HDLコレステロール血症
non-HDLコレステロール
170mg/dL以上
高non-HDLコレステロール血症

数値だけでなく、全体のリスクを見て判断します

中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、空腹時と随時採血で基準が異なります。
実際の評価は、年齢、生活習慣、血圧、既往歴、家族歴なども含めて医師が判断します。

脂質異常症の主な原因

脂質異常症は、食生活や運動不足だけでなく、体質やほかの病気、服用中の薬が関係していることもあります。

01

食生活の乱れ

脂質や糖質のとりすぎ、間食、甘い飲み物、外食や加工食品の多さなどが影響することがあります。

02

運動不足

活動量が少ないと、中性脂肪が高くなったり、HDLコレステロールが低くなったりすることがあります。

03

肥満・内臓脂肪

内臓脂肪が増えると、中性脂肪高値やHDLコレステロール低値につながりやすくなります。

04

飲酒

飲酒は、中性脂肪や肝機能異常、脂肪肝に影響することがあります。

05

喫煙

喫煙はHDLコレステロールを減少させます。

06

遺伝・体質

家族性高コレステロール血症など、遺伝的な要因でLDLコレステロールが高くなることがあります。

ほかの病気が原因で、脂質の数値に異常が現れることもあります

脂質異常症の中には、生活習慣だけでなく、ほかの病気や薬剤の影響で引き起こされるものがあります。
これを二次性脂質異常症といいます。

脂質の数値だけでなく、血糖値、肝機能、腎機能、甲状腺の機能、服薬状況、家族歴なども総合的に確認することが大切です。

関連することがある病気・要因

  • 糖尿病
  • 甲状腺機能低下症
  • 慢性腎臓病
  • 服用中のお薬の影響

脂質異常症を放置するとどうなる?

脂質異常症で特に注意したいのは、動脈硬化の進行です。
動脈硬化が進むと、血管が硬くなったり、狭くなったり、血栓ができやすくなったりします。

自覚症状がなくても、動脈硬化が進むことがあります

脂質異常症は、自覚症状が現れにくいため、気づかないうちに動脈硬化が進むことがあります。
健康診断で異常を指摘された場合は、将来のリスクを確認するためにも早めにご相談ください。

動脈硬化

血管が硬くなったり狭くなったりすることで、血液の流れが悪くなることがあります。

狭心症・心筋梗塞

心臓の血管が狭くなったり詰まったりすることで、胸の痛みや心筋梗塞につながることがあります。

脳梗塞

脳の血管で動脈硬化が進むと、脳梗塞のリスクが高まります。

急性膵炎

中性脂肪が非常に高い場合、急性膵炎に注意が必要です。

当院で確認する主な項目

脂質異常症では、脂質の数値だけでなく、血糖、肝機能、腎機能などもあわせて確認することが大切です。

脂質

LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などを確認します。

血糖

血糖値やHbA1cを確認し、糖尿病や糖代謝異常がないかを評価します。

肝機能

AST、ALT、γ-GTPなどを確認し、脂肪肝や飲酒の影響なども含めて評価します。

腎機能

クレアチニン、eGFR、尿検査などを確認し、慢性腎臓病の有無や動脈硬化リスクを評価するとともに、治療薬の選択に役立てます。

血圧・体重

血圧や肥満度を測定し、メタボなど生活習慣病全体のリスクを見ます。

必要に応じた追加確認

甲状腺機能、家族歴、服薬状況などを確認し、二次性脂質異常症の可能性も検討します。

脂質異常症の主な治療方法

脂質異常症の治療では、生活習慣の見直しが基本です。
数値や合併症リスクに応じて、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせて行います。

食事療法

飽和脂肪酸の多い食品や糖質を控え、カロリーのとりすぎに注意しながら、魚、大豆製品、野菜、海藻、きのこ類などを意識して取り入れます。

運動療法

ウォーキングなどの有酸素運動を無理のない範囲で継続し、中性脂肪の低下やHDLコレステロールの改善を目指します。

薬物療法

生活習慣の見直しだけで改善が難しい場合や動脈硬化リスクが高い場合には、薬による治療を検討します。

禁煙・節酒

喫煙は動脈硬化を進め、過度な飲酒は中性脂肪の上昇につながるため、生活習慣全体を見直します。

薬の種類は、脂質異常症のタイプやリスクに応じて判断します

脂質異常症には、悪玉が多い、中性脂肪が高い、善玉が低いなどのタイプがあります。患者さまのタイプや、糖尿病・高血圧といった将来の動脈硬化リスクの高さに合わせて、適切な治療薬を医師が総合的に判断します。

日常生活で意識したいポイント

脂質異常症の改善には、短期間だけ頑張るよりも、無理なく続けられる生活習慣を整えることが大切です。
すべてを一度に変える必要はありません。まずは続けやすいところから見直していきましょう。

持病がある方や運動に不安がある方は、運動を始める前に医師へご相談ください。

生活習慣で見直したいこと

  • 脂身の多い肉、揚げ物、加工食品をとりすぎない
  • 魚、大豆製品、野菜、海藻、きのこ類を意識して取り入れる
  • 甘い飲み物や間食、夜遅い食事を控える
  • アルコールを飲みすぎない
  • 喫煙している方は禁煙を検討する
  • 有酸素運動を無理のない範囲で続ける
  • 体重増加や内臓脂肪に注意する

受診から治療までの流れ

健康診断で脂質異常を指摘された方は、健診結果をお持ちいただくと診療がスムーズです。

01

ご予約

WEBまたはお電話でご予約ください。脂質異常症の相談は、一般内科・生活習慣病外来からご予約ください。

02

問診・診察

健康診断の結果、生活習慣、家族歴、既往歴、服用中のお薬などを確認します。

03

血液検査

LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などの脂質項目や肝機能、腎機能などを確認します。

04

診断・治療方針のご説明

検査結果と動脈硬化リスクをふまえ、生活習慣の見直しや薬物療法の必要性をご説明します。

05

定期フォロー

定期的な血液検査で数値の変化を確認し、必要に応じて治療内容を調整します。

受診をご希望の方へ

健康診断でコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方、
治療を中断している方、転院をご希望の方もご相談ください。

脂質異常症は、一般内科・生活習慣病外来でご相談いただけます。

ご持参いただきたいもの

  • 健康診断・人間ドックの結果
  • お薬手帳
  • 過去の血液検査結果
  • 紹介状がある場合は紹介状

千里中央メディカルクリニックで相談できること

当院では、脂質異常症・高脂血症をはじめ、糖尿病、高血圧、肥満、甲状腺疾患など、
生活習慣病や内科疾患を含めて総合的に確認します。

健康診断の結果を見ながら、数値の意味、追加検査の必要性、生活習慣の見直し、薬物療法の必要性を一緒に考えます。

当院で相談できる内容

  • 健診で脂質異常を指摘された
  • LDL・中性脂肪がなかなか下がらない
  • 薬を始めるべきか相談したい
  • 治療を中断してしまった
  • 糖尿病・高血圧・肥満も含めて相談したい
  • 家族歴があり将来の血管リスクが心配

FAQ

よくあるご質問

脂質異常症の診療に保険は適用されますか?

医師が必要と判断した診察、検査、治療は、原則として保険診療の対象となります。
健康診断の結果をお持ちいただくと診療がスムーズです。

コレステロールの薬は一生飲み続けなければなりませんか?

必ずしも一生飲み続けるとは限りません。
生活習慣の改善で数値が安定する方もいますが、動脈硬化リスクが高い方では継続的な薬物療法が必要になることもあります。

食事を改善すれば薬なしで治せますか?

脂質異常症の程度や合併症リスクによって異なります。
食事や運動で改善することもありますが、数値が高い方では薬物療法が必要になることがあります。

何回通院する必要がありますか?

通院頻度は数値や治療内容によって異なりますが、治療開始時は月1回程度、状態が安定した後は2~3か月に1回程度が目安です。
治療開始後は、定期的に血液検査を行い、効果や副作用の有無を確認します。

高脂血症と脂質異常症は同じ病気ですか?

以前は「高脂血症」と呼ばれることが多くありましたが、現在は「脂質異常症」という名称が一般的に使われています。
LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態だけでなく、HDLコレステロールが低い状態も含めて評価するためです。

何科を受診すればよいですか?

脂質異常症は、一般内科・生活習慣病外来で相談できます。
WEB予約の際は、同外来をお選びください。

家族に心筋梗塞の人がいる場合、受診した方がよいですか?

家族歴がある場合、動脈硬化性疾患のリスク評価が重要です。
健診結果に異常がある方や不安がある方は一度ご相談ください。

中性脂肪だけ高い場合も受診できますか?

はい。中性脂肪が高い場合、食事、飲酒、肥満、糖尿病、脂肪肝などが関係していることがあります。
ほかの検査値とあわせて確認します。

コレステロール・中性脂肪の異常が気になる方はご相談ください

脂質異常症では、自覚症状がなくても、将来の動脈硬化の進行や心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクを抑えるため、
早めの確認と継続的な管理が大切です。

千里中央メディカルクリニック
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1丁目3番 せんちゅうパル4階 408
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監修・参考情報

本ページは一般的な医学情報の提供を目的としています。
症状や治療方針は個人により異なります。健康診断で異常を指摘された方や、気になる症状がある方は医師にご相談ください。

監修:千里中央メディカルクリニック 医師 木村 哲也

最終更新日:2026年7月

参考情報:厚生労働省 e-ヘルスネット、日本動脈硬化学会、動脈硬化性疾患予防ガイドライン など