旦那さんのいびきがうるさくて寝つけない…そんな経験ありませんか?
旦那さんのいびきがうるさいので、別の部屋で寝ている方はおられませんか?
旦那さんにどう伝えたら良いのかわからず、聞こえないように対処して乗り切ろうとしている方は多いようです。
実はいびきはうるさいだけではなくお互いの健康に大きく影響を与えます。
早めに旦那さんと協力して改善を目指しましょう。
この記事では、以下の内容をご紹介します。
・いびきについて旦那さんに上手に伝えるコツ
・いびきのリスク
・いびきで睡眠が妨げられることのリスク
・すぐにできるいびき対策
いびきについて旦那さんへ上手に伝え、お互いの健康を守りましょう。
「旦那 いびき問題」はパートナー・家族も関わる大きな問題
旦那さんのいびきに困っている・頭を悩ませている奥様は非常に多いようです。
いびきはご本人だけの問題ではなく、パートナーや家族間の問題としてとらえる必要があります。
多くのパートナーがいびきに悩んでいる
現在、多くの女性がパートナー(旦那さん)のいびきに困っています。
フィリップス社が2021年に実施した、いびきについてのアンケートによると、パートナーと一緒の寝室で寝ている女性の9割近くが「相手のいびきが気になる」と回答しているのです。
参照:PHILIPS社公式HP
中にはいびきで眠れないことが耐えられないため、離婚を考える方もいるようです。
寝室を分ける理由のトップとしてもいびきが上がっているほどです。
子供ができて家族が増えたり、両親と同居を始めたりすると、奥様以外の家族にも迷惑をかけることになり、旦那のいびきは、大きな問題です。
いびきのことを相談しにくい
いびきに困っている妻の多くが「我慢するか、耳栓をしたり部屋を変えたりするしかない」と、孤軍奮闘しておられます。
旦那さんにいびきについて相談しようとすると嫌がられる、または嫌がられてしまうのではと気にしてしまう方も多いようです。
そして実際に相談しても
・「いびきはしょうがないだろう!」と怒ってしまう
・「改善グッズは気になって眠れなくなるから嫌だ」と拒否される
・「大げさだ」と取り合ってくれない
など、なかなか協力を得るのが難しい場合あります。
伝えるのが難しい「旦那のいびき問題」まずは、いびきのリスクを知ってもらう
いびきは「うるさい」だけの問題ではありません。
いびきをしている旦那さんといびきで眠れなくなっている奥さまの双方にとって、いびき問題を放っておくことで心身への負担がとても大きく、時には命にも関わる問題になる場合もあります。
夫婦でいびきのリスクを知り、奥さまだけでなく旦那さんも一緒に考えることが大切です。
いびきは家族だけでなく、本人にとっても大問題です。
旦那さんの健康問題
いびきは旦那さんの健康も害します。
そのため聞こえないようにする努力よりも、いびきを改善することが重要になります。
“たまにいびきをかくことがある”という程度であればそれほど深刻な場合は少なく、飲酒時や疲れている時など原因が特定できるならば改善しやすいでしょう。
もし旦那さんが“いつもいびきをかいている”なら
【睡眠時無呼吸症候群】
の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の特徴は下の2つです。
・睡眠中に10秒以上呼吸が止まったり、弱まる。
・それが1時間に5回以上起こる。
高頻度で低呼吸・無呼吸が繰り返されることで、身体や脳の酸素不足が深刻になります。
脳卒中や心筋梗塞など命の危険を伴う病気の発症や、日中の眠気による事故などにつながることもあるため治療が必要です。
いびきは寝ている間に気道が閉じかかってしまうことが原因です。
呼吸をするときに、狭くなった気道に空気が通ることで音が発生します。酷いときには気道が完全に塞がって無呼吸になることもあります。
「いびきをしていたと思ったら急に無音になって、少し経つとまたいびきがする」という経験がある方もいるかもしれません。
この無音の時間が「無呼吸」の状態かもしれません。
酸素が足りなくなると、身体にとって大きな負担です。
特に心臓・脳、血管へのダメージで脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気につながることがあります。
また睡眠に十分な時間をとっていたとしても、睡眠中の無呼吸や低呼吸(浅い呼吸)が原因で睡眠が浅くなり、日中の眠気から事故を起こすリスクも高くなります。
新幹線の車掌さん、バスやトラックの産業事故もこれまでに報告されています。
いびきはうるさいことだけが注目されがちですが、いびきをかいている本人の心身の健康、そして産業事故に繋がる可能性がある病気です。
奥さまにとっての健康問題
いびきの音で奥さまの睡眠の質が低下すると、そのストレスから様々な不調が表れます。
睡眠不足になると、食欲を高めるホルモンがたくさん分泌し、逆に食欲を抑えるホルモンの分泌が低下するといわれています。食欲が増して、食べ過ぎてしまいます。
その結果として肥満になります。
肥満は高血圧、脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病を引き起こします。
そして生活習慣病は血管や脳、心臓などの臓器に悪影響を与え、脳卒中や心筋梗塞など命を脅かす病気につながることがあるのです。
また、睡眠不足はうつ病や認知症などの精神・神経疾患とも関係が深いと言われています。
旦那さんのいびきは単に我慢すれば良いというものではなく、奥さま自身の健康のために良質な睡眠をとる必要があるのです。
いびき問題を旦那さんに上手に伝えるには?3つの伝え方ポイント!
旦那さんにいびきをしていることを伝えると、旦那さんは自分が責められているような気がして、つい反論してしまうことがよくあります。
よく話し合うために以下の伝え方の三つのコツを押さえ、「あなたを責めているのではない」というメッセージを受け取ってもらうことが大切です。
主語は旦那さんではなく「私」
1つ目のポイントは、主語を「私(奥さま)」に変えることです。
「あなた(旦那さん)」を主語にして伝えると、どうしても「あなたのいびきがうるさい」「あなたのいびきが迷惑」というように旦那さんは責められているような気持になりやすいものです。
人は責められると、無意識に自分を守りたくなるため落ち着いて話し合うことは難しくなります。
「私」を主語にすることで「私が眠れなくて困っている」「私の体が寝不足でつらい」というように、あなた(旦那さん)を責めているのではなく「私(奥さま)が困っている話」として伝えやすくなります。
「あなたの問題」ではなく、「私の問題」として伝えましょう。
いびきの危険性を説明し「責めているのではなく心配している」ことを伝える
2つ目のポイントは「責めているのではなく心配している」という姿勢で対話することです。
「うるさい」という騒音を問題にするのではなく、「いびきは放っておくと命に関わる病気になることがあるので心配だ」という心配事としてお話をします。
危険性を言葉で説明しても良いですが、上記のいびきによる健康問題の解説をはじめ、いびきと病気の関係について解説しているサイトなどを一緒に見ると説得力も増します。
また、それでも旦那さんが「自分のいびきはそこまで酷くない」と取り合わないならば、真剣に考えてもらうためにいびきを録音して聞いてもらうことを提案してはいかがでしょうか。
いびきを録音・分析してくれるアプリもたくさんありますので活用するのも一つの手です。
参考: いびきラボ
旦那さん本人に、いびきを放っておくのは危険であることを認識してもらうことが大切です。
いびき対策をすることでリスクを低減できることを伝える
3つ目のポイント、いびきは改善可能であり、改善によっていびきによる疾患のリスクを低減できることを伝えましょう。
旦那さんはいびきをかいている自覚はあっても「改善したいけれど、どうしたらよいのかわからない」など困っているかもしれません。
対策方法や治療があるとも知らずに「いびきを責められている」という気持ちになり、怒っているのかもしれません。
個人で行えるいびき対策は、 生活習慣の見直しや寝姿勢の工夫、いびき防止グッズの利用などたくさんあります。
病院で本格的に検査・治療することも可能です。
ただし、どの方法をとるにしても旦那さん本人の「いびきを改善したい」という意思が必要です。
「めんどくさい」「嫌だ」となってしまったらいびきの改善は難しくなります。そうならないよう、上記の「伝え方のポイント1・2」でモチベーションをしっかりと上げておくことが大切です。
自宅で出来るいびき対策
ここでのいびき対策は、下記の二通りに分けて考えます。
1)旦那さんと協力してできるいびき対策
2)自分でできる旦那さんのいびき対策
旦那さんと協力してできるいびき対策
自分でできる対策や、医療による治療を活用することによって、いびき自体の改善や、低呼吸(呼吸が浅くなる)や無呼吸(呼吸が止まる)の改善を目指します。
旦那さんと奥さまの双方にとって良い方法です。
①日中の適度な運動
日中に体を動かすことで、適度な疲労が良好な睡眠につながります。肥満が原因のであれば運動習慣により減量することで、いびきは改善する可能性が高いです。
ただし、激しい運動や夜間の運動は、逆効果になるかもしれないので気をつけましょう。
②就寝数時間前からのカフェイン、アルコール、喫煙をやめる
カフェインの覚醒作用は3~4時間と言われています。夕方以降のコーヒー、紅茶、緑茶などは避けましょう。
また、アルコールや煙草はリラックス効果からよく眠れそうなイメージがあるかもしれませんが、実はいびきの原因になります。アルコールは筋肉を弛緩させる効果、喫煙は鼻炎を悪くさせる作用があり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状を重くすることが分かっています。
③適正体重を目指す・維持する
睡眠時無呼吸症候群の改善には、特にBMI25以上の場合にダイエットによる効果が高いとの報告があります。
肥満になると、のど周辺にも脂肪がつき気道が狭くなってしまいますが、ダイエットによって脂肪が減ることで、気道が広がります。
時間がかかる方法ですが、生活習慣病の予防のためにも、適正体重を目指しましょう。
④就寝時の工夫
仰向けで寝ることで舌が気道に落ち込み、呼吸が乱れやすくなります。
舌が気道に落ち込まないよう抱き枕を使って横向きで寝る工夫をしたり、うつ伏せで寝たりすることが有効です。
就寝時の眠り方についてはこちらの記事にもまとめてありますので参考にしてみてください。
参考:睡眠時無呼吸症候群時の正しい寝方とは?治療法や自力でできる対策も解説
また、就寝中の鼻呼吸を促すことでいびきを改善するグッズも様々な種類のものが販売されています。
ご自分に合うものを探してみるのもよいでしょう。
⑤病院で治療する
大きないびきが続いている場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
さらに、生活習慣病として高血圧や脂質異常症を指摘されている場合には、これらの改善を妨げる原因になっている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は合併症として命に関わる病気や、日中の眠気による事故などを引き起こす可能性があるため、早めにご相談ください。
自分でできる旦那さんのいびき対策
旦那さんの協力が得られない場合の対策はいびき自体を改善するのは難しく、旦那さんは健康被害を抱えたまま過ごすことになります。
そのような状況でも、少なくともご自身が良質な睡眠をとれるようになれば、睡眠の質の低下による睡眠不足は解消することができます。
耳栓
1つ目の方法として耳栓を使うことです。
もちろん完全に音をシャットアウトすることはできませんが、騒音の程度を緩和することが可能です。
色々な耳栓がありますので、自分に合ったものを見つけましょう。
寝室を別にする
旦那さんのいびきを気にせず眠るための最後の手段かもしれません。
小さなお子さんがいて、お子さんの安眠のために寝室を分ける方もいらっしゃいます。
※ただし以下のような症状がある場合は病院での治療が必要な可能性が高いため、旦那さんが対策を渋ったとしても受診を勧めた方がよいでしょう。
●いつも大きないびきをかいている
●いびきだけでなく、肥満や高血圧、脂質異常症もある
●いびきの合間に10秒以上のいびきが静かになる時間がある
旦那さんのいびきの状態をみながら判断してみてください。
難しい場合には一度、睡眠外来にご相談ください。
まとめ
いびきを改善するためには旦那さん本人の協力が不可欠です。
いびきは男性だけではなく、女性においても、実は気にしている人が多く、デリケートな問題です。
直接伝えるのは難しいかもしれませんが「旦那さんの健康を心配している」「改善する方法がある」ことを伝えましょう。
旦那さんも「責められているわけではないんだ」と感じられたら、対策や治療に向かう可能性が高まります。
「たかが、いびき」と軽視せず、見て見ぬふりをせず、ご夫婦でお互いの健康を守っていきましょう!
眠れない夜が続く前に、いびき問題を解決しましょう!
健康になる第一歩です。
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