泌尿器科

ED (勃起障害)治療

千里中央メディカルクリニックでは、日本泌尿器科学会認定専門医が ED 治療を行っております。
ED治療薬の価格はこちらから確認お願いします。

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日本におけるED患者は1130万人近いと考えられており、決して珍しい病気ではありません。
またEDの有病率は40代が20%、50代が40%、60代が60%と年齢が上がるごとに上昇します。
30代、40代を過ぎて、男性機能の衰えを感じる人は多いのではないでしょうか?
最近では、20代でも衰えを感じている方がいるようです。
なかなか周囲に相談することが難しく、多くの方が悩みを抱えていると思います。
そんな男性機能の衰え、EDについて解説を行っています。

1.ED(勃起障害)とは


EDとは、英語で【 erectile dysfunction】と言い、勃起不全・勃起障害の略です。
医学的定義は「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続、再発すること」とされています。

そのため、ED(勃起障害)は勃起が起こらない状態のみを示す言葉ではありません。
硬さが不十分であったり、勃起状態が維持できなかったりする「性行為を行うための勃起が得られない状態」もEDと呼びます。
【参考】ED診療ガイドライン

つまり性行為の途中で萎えてしまうなども含まれます。
以前と比べて、勃ちが悪い気がする、硬さがイマイチ、行為の途中で萎えてしまうなどの症状があれば、EDの可能性があります。

2.勃起とED(勃起障害)のメカニズム

・勃起

勃起は性的興奮が上昇した時に起こります。
性的興奮が神経を介してペニスに伝わると、ペニスにある陰茎海綿体の動脈が大きく広がり、陰茎海綿体に十分に血液を送ることが出来ます。
陰茎海綿体に血液が充満し陰茎外に流れない状態が「勃起」と言われる状態です。

・ED(勃起障害)

性的興奮時に神経・血管のどちらか一方、または両方が正常に機能しなくなると、ペニスの陰茎海綿体に十分な血液が送られず、「十分な勃起が得られない状態」(ED)となります。
【参考】勃起力が低下したI日本泌尿器科学会

・EDの症状

▫性欲はあり興奮しているが、勃起するまでに時間を要する。または勃起しにくい
▫勃起はするが、挿入するほど硬くならない。
▫勃起はしているが、性行為の途中で硬さが維持できなくなり柔らかくなってしまい抜けてしまう。
▫マスターベーション時は問題ないが、性行為の時だけ勃起しにくい

満足に性行為が出来ない、ときどき満足に性行為が出来ないなどあれば、EDの可能性もあります。
性行為が満足に出来ないことを、体調のせいや仕事のストレス、睡眠不足、パートナーのせいにせず、一度ご自身の状態に向き合ってみることも必要かもしれません。

3.ED(勃起障害)の原因

EDの原因は、主に以下の4つのタイプに分けられます。

・心因性ED

20代、30代、40代と若年層に多く見られます。
身体や陰茎の機能に異常は認められず、精神的なストレスによって性的な興奮がうまくペニスに伝わらない為、EDが起こりやすくなった状態です。
仕事や夫婦関係など日常生活におけるストレスが原因となる事もあれば、性行為がたまたまうまくできなかった経験によるトラウマなどです。
最近では、妊活に伴うEDもあります。排卵日に必ず射精しなければいけないという状況が、男性にとって大きなプレッシャーとなり、それが原因でEDになってしまうケースです。
一度EDを経験すると、次こそは失敗できないという責任感からさらにEDを悪化させてしまう悪循環に陥ってしまう傾向があります。


・器質性ED

50代以上の年齢層に多く見られます。
加齢に伴うものでありますが、特に動脈硬化(血管が硬くなる症状)が一番多い原因と考えられています。
動脈硬化になると血管が十分に拡がらないことによって血液の循環が悪くなります。
そのため、陰茎海綿体にも十分な血液が流れ込まなくなり、EDが起こりやすくなります。
動脈硬化の原因は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、喫煙、過剰な飲酒などです。
つまり、生活習慣が良くない方、生活習慣病に罹患されている方は、動脈硬化が進行していることが多く、結果としてEDを引き起こしやすくなります。

その他に、神経損傷(脳出血や脳腫瘍、脳挫傷、脊椎損傷、パーキンソン病など)に因るもの、陰茎海綿体の血管や神経を損傷するような手術、外傷、前立腺肥大や先天的に陰茎に問題がある疾患でもEDが起こりやすくなります。

・混合性ED

50代以上の年齢層に多く見られます。
簡単に言うと、心因性と器質性がMixされたケースです。
EDの現状を見ると、ストレスが原因、あるいは動脈硬化の進行や神経に障害があるだけと言った、どちらか一方が原因ということは少なく、実際はどちらの要素も合わさった混合性のEDのケースが最も多いと考えられています。
特に、糖尿病や高血圧、外傷などに精神的な要素が加わって、EDになっていることが多いと言われています。

・薬剤性のED

様々な策剤が原因となります。
▫中枢神経に作用する薬剤:解熱、消炎鎮痛剤、抗不安薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗精神病薬、睡眠薬を含む向精神薬
▫末梢神経に作用する薬剤:筋弛緩薬、鎮けい薬、麻酔薬、抗コリン薬
▫循環器系に作用する薬剤:不整脈治療薬、利尿剤、降圧剤、血管拡張剤、高脂血症用剤
▫消化管に作用する薬剤:消化性潰瘍治療薬、鎮けい薬、麻酔薬、抗コリン薬

これらの原因のように、EDとは単純に「年齢のせい」だけではなく、日常生活のストレスや生活習慣病、怪我などもEDの大きな原因となっています。
そして、多くの心血管疾患(心筋梗塞、狭心症など)の患者さんが、発症前にEDの症状を自覚しています。
また、高血圧症で41.6%、糖尿病で42%、高脂血症で20%の患者さんがEDであったというデータもあります。
つまり、EDの症状が表れている場合、他の全身疾患が進行しつつあるかもしれないということです。
たかがEDと侮ってはいけません。早めに泌尿器科を受診しましょう。

4.ED(勃起障害)の治療方法

ED治療は基本的にED治療薬を服用することが一般的です。

薬物療法:ED治療薬は治療薬は主に3種類あります。
先発医薬品名で「バイアグラ」「シアリス」「レビトラ」です。
これらの治療薬は勃起をサポートする効果があり、それぞれの薬品によって勃起力や持続力などが異なります。
3種類ともPDE5阻害薬と言い、勃起不全の原因になってしまう酵素の働きを抑えて、勃起しやすくします。

・カウンセリング:心因性EDではストレスやプレッシャー、トラウマなど精神的な問題によりEDが起こってしまいます。その場合はカウンセリングなどで原因を明確にして根本原因を解消していきます。

また、加齢による男性ホルモンの分泌量の減少が勃起力を弱めていることもあります。
その場合は、テストステロン補充療法の選択もしくは、ED治療薬との併用で治療をするケースもあります。
テストステロン補充療法を併用する場合は、あらかじめ血液検査を行い、前立腺がんの有無を確認する必要があります。

千中メディカルクリニックでは、ED治療薬による薬物療法・テストステロン補充療法を行っております

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5.ED治療薬の種類と作用・副作用について

ED治療薬には、いくつかの種類があります。
機序はすべて同じで、PDE5という酵素の働きを抑制することで勃起しやすい状態にします。

商品名(成分名)効果効果時間飲み方食事の影響
バイアグラ強い4時間程度空腹時、性行為の1時間前食事の影響受けやすい
シアリス(タダラフィル)弱~中30時間程度性行為の2時間前食事の影響少ない
レビトラ(バルデナフィル)
強い6時間程度なるべく空腹時、性行為の30分前食事の影響少ない

副作用
どの治療薬も副作用として、顔のほてり、鼻づまり、目の充血、動悸、頭痛などがあります。
重篤なものは稀です。
頭重感などは軽い消炎鎮痛薬(痛み止め)で十分対処可能なことがほとんどです。
しかし、他に稀な副作用が無いとは言い切れませんので、困ったことがあれば随時医師にご相談ください。


・バイアグラ (シルデナフィル)

バイアグラ錠(一般名:シルデナフィル錠)は1998年発売の世界初のED治療薬(勃起不全治療薬)です。日本国内では1999年から処方を開始しました。バイアグラは世界的にも人気の高い薬剤です。日本では、2014年からバイアグラの後発品(ジェネリック医薬品)が販売開始となりました。
バイアグラはあらゆる薬の中でも知名度トップクラスの薬です。
副作用が多かったり、食事の影響を受けやすかったり、薬の効いている時間が短いといった点もありますが、バイアグラの人気は根強いものがあり、多くの方がバイアグラによる勃起力の向上に満足されています。
当院では、先発品・価格を抑えた後発品(ジェネリック薬品)2種類の計3種類を取り揃えております。
用量は25mgと50mgがありますが、日本での一般的な用量は50mgでほとんどの症例がこの用量で治療しております。
当院でも50mgの販売となります。ただ、後発品では割線が入っていて半分に割れるものも用意しております。

〜バイアグラの後発品医薬品(ジェネリック薬品)〜
「後発医薬品(ジェネリック)」は、「新薬(先発医薬品)」の特許が切れたあとに処方される、新薬と同じ有効成分、同じ効き目の価格の安いお薬です。
「ジェネリック」とは「一般的な」という意味で、「ジェネリック医薬品」とは一般的に広く使用され、効能や安全性が確立された医薬品の事を意味します。
当院は国内メーカーのバイアグラジェネリックであるシルデナフィル50mgを取り扱っています。安価で購入しやすい金額のため、20~30代の男性には人気の高い薬剤になっています。

服用方法
空腹時もしくは食前1時間前に服用することをオススメします。
服用後30分~1時間で効果が出現し、4~5時間程度まで効果が持続します。最高血中濃度到達時間は内服後約30~90分後です。


・シアリス(タダラフィル)

シアリス錠(一般名:タダラフィル錠)は従来のバイアグラ・レビトラとは異なり、効果が36時間あるため服用のタイミングを考えることもなく、効果時間内に行為を終えなければならないといったプレッシャーや焦りを感じる必要がありません。
2022年時点で全世界第一位のシェアを占めています。また食事・アルコールの影響が少なく、副作用もED治療薬(勃起不全治療薬)で最も少ないです。
用量は5mg、10mg、20mg錠の3種類が存在しますが、一般的には20mg錠で服用していることが大半です。
5mgの低用量の薬剤は、ザルティアという名称で前立腺肥大症の排尿障害に対する治療薬として一般的に使用されている薬です。実際にED以外の治療薬としても広く処方されている薬剤ですので、低用量なら高齢者でも安心して服用できる薬剤と言えます。
当院では、先発品であるシアリス20mgとザルティア5mgの2種類を取り扱っております。
ご年齢や価格に応じてご自身に合った剤型を選択して頂けるようにしております。

服用方法
効果は30〜36時間まで持続するので、服用のタイミングを気にしなくて良いですし、高脂肪食の食事であっても影響を受けないと報告されています。
服用後1〜2時間程で効果を実感できます。


・レビトラ(バルデナフィル)

レビトラ錠(一般名:バルデナフィル錠)は、バイアグラの登場に続きドイツ・バイエル社から発売されたED治療薬です。即効性に優れたED治療薬で、バイアグラで効果が出なかった方や糖尿病、前立腺ガンの治療後の方でも効果が期待できます。
日本では、バイエル薬品より2004年6月から発売されましたが、2022年3月に日本国内での販売が中止となり流通がストップしました。
そのため現在ではレビトラの後発品(ジェネリック薬品)であるバルデナフィル錠を使用しております。もちろん日本製ですので効能や安全性に問題ありません。
当院では、バルデナフィル20mgを取り扱っております。割線が入っておりますので、好みに応じて半分に調整して服用いただけます。

服用方法
ED治療薬の中で最も即効性があります。
約15~30分程度で効果が発現し、6~8時間程効果が持続します。食事の影響を受けにくいため食後でも使用可能ですが、高脂肪食や過食では効果が減弱する可能性がありますので避けてください。


・ED薬による治療ができない方

  • ED薬の服用で過敏症を起こしたことがある方
  • 硝酸剤(心臓の薬)を服用中の方
  • 不安定狭心症・抗不整脈薬を服用中の方
  • 抗ウイルス剤(HIV治療薬)や抗真菌薬を服用中の方
  • 心臓や血管の病気があり、医師に性行為が不適当であると診断された方
  • 過去6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を発症された方
  • 低血圧(血圧90/50mmHg以下)や高血圧(最大血圧170mmHg又は最小血圧100mmHg)の方
  • 網膜色素変性症の方
  • 重度の腎障害(透析)の方 など

EDの治療薬は血管に作用する医薬品のため、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

6.EDの予防について

EDの予防について、いくつかの原因は生活習慣を改善することで予防することが可能です。
改善のポイントいくつか挙げていきます。

禁煙:喫煙することで、血管の収縮、動脈硬化の原因となります。血流の流れが悪くなることで勃起が弱くなることがあります。

節酒:過度なアルコール摂取は、性的な感覚を鈍らせてしまうことがあります。また、長期間の飲酒によって、肝臓、腎臓などに影響を与えます。

定期的な運動:EDの原因の一つに血行不良があります。運動を行うことで血管機能の改善に効果的でEDに効果があるとされています。また、定期的に運動を行うことで、ストレスの発散にもつながります。

適切な食事:暴飲暴食を繰り返すと、多くの生活習慣病に悩まされます。生活習慣病は、血管機能に影響を与えるものが多く、EDにとっても好ましくありません。健康的な食事を心掛けることでED予防に繋がります。

まとめ

・EDは、若い方でもなる時はなる。
・EDは、いくつかの原因があり、最適な治療を行うことで改善出来る。
・ED治療薬は数種類あり、効果、効果時間などに差がある。
・男性ホルモンの補充によって改善する可能性がある。
・生活習慣を改善することでED予防に繋がる。

Q&A

Q.ED治療薬にはどのようなものがありますか?
A.ED治療薬にはPDE5阻害剤というものがあり。バイアグラ、レビトラ、シアリスなどがあります。

Q.ED治療は自己判断で行っても大丈夫ですか?
A.自己判断で行うべきではありません。専門医のもとで治療を行うことをおすすめします。

千里中央メディカルクリニックでは、ED薬による治療を行っております。

千里中央メディカルクリニックでは、男性更年期障害、メンズヘルス外来も行っております。

医師  枝川右
日本泌尿器科学会認定専門医
テストステロン治療認定医
スポーツ健康医
フィジーク大会 優勝者

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