泌尿器科

男性更年期障害

千里中央メディカルクリニックでは「男性更年期障害」の診療を行っております。

男性も女性と同じように、年齢を重ねるとホルモンバランスが変化し、生理的・心理的な症状が現れることがあります。 女性の更年期障害に対し、男性の場合は【 男性更年期障害 】と呼ばれる症状があります。

当院では、メンズヘルス医学会が定めるテストステロン治療認定医が治療を行います。

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メンズヘルス外来 ( 男性更年期障害 )の検査と治療の流れ

初診時

男性更年期障害であるか診断のため、診察と血液検査を行います。

男性ホルモンやミネラルの測定をします。

保険診療、3割負担の方で5000~7000円です。

2回目

1週間後に検査の結果を説明します。

男性ホルモンの数値が低い場合、男性ホルモン補充療法を実施します。

自費診療で1回の注射が約5500円です。

3回目以降

男性ホルモン補充療法は、2~4週に1度の頻度で受けられます。
また、定期的に血液検査を実施し体の状態をチェックします。
ミネラル分の不足などがあれば、サプリメントのご用意もあります。

当クリニックでは、検査のみ保険診療となり男性ホルモン補充療法は自費診療となります。

1. 男性更年期障害 とは

医学的には加齢男性性腺機能低下症候群:【LOH(late-onset hypogonadism)症候群】と言います。
男性の加齢に伴うテストステロンの減少から引き起こされる病気のことを総称してそのように呼びます。

世の男性の方々、最近、何となくやる気が出なくなってきた、寝つきが悪い、のぼせや動悸がする、集中力が続かない、仕事がはかどらない、体がだるい、疲れやすい、ちょっと調子が悪い、筋肉が減ってきた、朝立ちがしなくなってきたetc..感じることはありませんか。
それはひょっとしたらLOH症候群かもしれません。

LOH症候群の原因は、男性ホルモン(テストステロン)の低下です。
テストステロンは20歳代にピークを迎えてから徐々に低下していき、加齢とともに症状が現われてきます。

LOH症候群は、身体的な影響として、全身の疲労感や倦怠感、性欲低下、ED(勃起障害)、不眠、肩こりなど、精神的には気力の衰え、集中力の低下、イライラ、抑うつなど、症状は多岐にわたります。

・男性更年期障害の発症の頻度

日本では、男性の6人に1人が潜在的に男性更年期障害だと言われています。

総務省の統計において、40歳から90歳以上までの日本の男性人口は3,400万人とされ、そのうち男性更年期障害の患者数は潜在的に600万人であると推定されています。
これは中高年の6人に1人の割合という計算になり、現在も増え続けています。
日本のストレスフルな社会環境がそうさせてしまっているかもしれません。
男性更年期障害は、もはや珍しい病気ではないのです。

・女性の更年期障害との違い

女性の更年期障害は、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少する閉経前後のおよそ10年間に起こりますが、閉経後は徐々に慣れて症状は治まっていきます。

一方、男性の場合、テストステロンが20歳代をピークに減少を始め、その後加齢とともに減少し続けて、テストステロンが規定値を下回って一旦症状が出現すると、症状に終わりがなく、発症時期についても明確な年齢基準がありません。
40歳代以降、早ければ30歳代から、誰にでも発症する可能性があります。
また、症状がゆっくりと出現することが多く、自覚されずに症状がある程度進行してしまってから気づかれるケースが多いです。

テストステロンの働き

  • 男らしい体つきをつくる
  • 筋肉量や筋力の増加、維持
  • 性欲・性機能の発育、維持
  • 記憶力・集中力を高める
  • 認知機能を高めたり維持させる
  • ポジティブシンキング
  • やる気、バイタリティを向上させる
  • 女性を惹きつける
  • 気持ちを落ち着かせる
  • 生活習慣病(肥満、糖尿病、動脈硬化、高血圧)などのリスク低減、予防
  • 腎臓に作用し、造血ホルモンを増加させる
  • 骨密度の増強や維持
  • 肝臓に作用しアルブミンを産生
  • 臓器の健康を維持し、炎症を抑える作用がある
  • 毛髪や体毛の発育

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2.男性更年期障害の主な症状

男性更年期障害の主な症状は、身体症状、精神症状、性機能症状の3つに大別できます。

身体的症状ほてり、汗かき、動悸、耳鳴り、倦怠感、頻尿、排尿障害、筋力低下、関節痛、体毛の変化など
精神的症状うつ病、不安障害、イライラ、不眠などの睡眠障害、物忘れ、興味や意欲の喪失、記憶力・集中力の低下など
性機能の低下勃起力の低下、性欲減退、精子の減少など
代謝異常脂質異常症、糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム
その他骨粗しょう症、前立腺肥大

男性更年期障害をセルフチェック!

更年期障害の可能性があるかどうか、まずは自分でチェックしてみましょう。

①性欲が低下した
②元気がない
③体力が低下した
④身長が低くなった
⑤毎日の楽しみが少ない
⑥もの悲しい・怒りっぽい
⑦勃起力が弱くなった
⑧運動能力が低下した
⑨夕食後にうたた寝をする
⑩仕事がうまくいかない

10項目のうち、1と7の両方に該当、または全体のうち3つ以上の項目に該当する場合は、男性更年期障害の可能性があると考えられます。

男性更年期障害が疑われる場合は、泌尿器科を受診してください。
また、泌尿器科の中でもメンズヘルス外来や男性更年期外来など専門外来を設けている医療機関もあります。

千里中央メディカルクリニックのメンズヘルス外来では、テストステロン治療認定が対応させていただいておりますので、安心してご相談ください。

3.男性更年期障害への対処法・医療機関での診断の流れ

診断は、問診と血液検査によって行われます。
問診は「AMS調査票(スコア)」という問診表を使い、身体や心の状態、性機能の低下の有無や程度を調べます。

・問診AMSスコアチェック

引用 加齢男性性機能低下症候群診療の手引き2022

上記17項目の質問に対してそれぞれ1~5点の点数をつけていきます。
症状がない場合は1点、その後は症状の重さに応じて点数を増やしていき、最大で5点を付けます。5点は一番重い症状になります。

次に17項目の合計点で症状の程度を把握します。
合計点が50点以上の場合は、早急に治療を受ける必要があるとされています。

引用 加齢男性性機能低下症候群診療の手引き2022

・血液検査

採血で血中の男性ホルモン(テストステロン)の量を調べます。
診断基準としては、遊離型テストステロンが8.5pg/ml~11.8pg/mlの場合、男性ホルモンが低下傾向にある(ボーダーライン)と判断され、さらに8.5pg/m未満の場合、男性ホルモンが明らかに低いとされます。
この遊離型テストステロンは、日内変動があり、1日の中で午前中に最も高くなる傾向があります。
そのため、採血を実施するのは午前中が推奨されていますが、日内変動があることを想定し判断しますので午後の採血でも特に問題ありません。

4.男性更年期障害の治療について

治療は、漢方薬やテストステロン補充療法と生活習慣の改善指導を並行して行っていきます。
補充療法の方法は、経口剤、注射剤、皮膚吸収材がありますが、安全性や吸収の予測のしやすさから、日本国内での男性更年期障害の外来治療では、注射剤が主役になっています。
テストステロン補充療法により、筋肉量、筋力、骨密度、インスリン感受性、性欲の改善が認められています。
また勃起不全の方に対する治療においてテストステロン補充療法はPDE5阻害薬の効果を増強することが報告されています。

・テストステロン補充療法

テストステロン製剤の筋肉注射125~250㎎を2~4週間に1回のペースで行います。
離脱時期では、6~8週間に1回のペースで筋肉注射を行います。
テストステロン補充療法は活動性のある前立腺がんの患者さんに投与することは禁忌とされていますが、補充療法を行うことで前立腺がんが生じることはほぼ完全に否定されつつあります。
いずれにしましても、治療前に前立腺がんがない事を必ずスクリーニングして、定期的にPSAを測定することで前立腺がんの合併を見逃さないように監視していきますので、そのような管理のもとでは、テストステロン補充療法は安全に施行可能と考えられています。

5.男性更年期障害を予防する方法

・健康的な生活習慣の維持
健康的な生活習慣を維持することで、男性更年期の発症を遅らせることが出来ます。
健康的な食事、定期的な運動、十分な睡眠が重要です。
特に暴飲暴食、過度な飲酒、喫煙、睡眠不足は男性更年期障害を早めたり、様々な疾患の原因となるため控えましょう。
生活習慣の改善は、男性更年期障害だけでなく様々な疾患の予防に繋がり健康的でアクティブな生活を送るのにポジティブな影響を与えます。

・ストレス管理
ストレスは、男性更年期の症状を悪化させる要因のひとつです。
ストレスを軽減するためには、リラックスする時間を作ることが大切です。
たとえば、瞑想やヨガなどのリラクゼーションを行うことも良いです。 また、友人や家族と話をすることで心の負担を軽減することもできます。
森林浴や様々な趣味、スポーツの実施などもストレスの発散に良いとされています。

男性更年期 検査費用

・男性更年期であるかの診察と血液検査費用
保険診療3割負担の場合:約5,000円〜7,000円(検査のみ)
・男性ホルモン補充療法(注射):5,500円/1回(税込)
(どちらも同成分の国内承認薬:エナルモンデポーまたは、テスチノンデポー)
※検査のみは保険診療となりますが、男性ホルモン補充療法の注射は自由診療となり保険適用外となります。診察料2,200円(税込)

男性更年期 治療の副作用

個人差がありますが
・多血症
・肝機能障害
・体毛が増える、ニキビの増加
・乳房の膨らみ
・男性不妊
・精巣機能低下、 性欲低下 など

■注意事項

・入手経路については、国内製薬会社より入手しております。
・テストステロン補充療法は比較的安全性の高い治療ですが、投与量が多いと血液中の濃度が高まり副作用を感じやすくなる可能性があります。治療中は3~6か月ごとに血液検査をおこなうようにしましょう。また、長期間にわたってテストステロン補充療法を行うと、精子を作る機能が抑制されて男性不妊につながる場合もあります。将来子供を希望される場合は、診察の際に伝えるようにしましょう。

まとめ

  • 男性更年期障害は、男性ホルモンの低下によって引き起こされる生理的・心理的な症状を指します。
  • 診断には、問診や身体診察、血液検査などが用いられる。
  • 治療法には、テストステロン補充療法が主に行われている。
  • テストステロンの低下で生活習慣病のリスクが高まる。
  • 記憶力の低下やうつ症状などにも大きく影響を与えている。
  • 予防には、健康的な生活習慣の維持やストレス管理などが必要。
  • 男性も女性と同じように更年期を経験するため、正しい知識を持って、対処してゆくことが重要です。

    このようにテストステロンは男性が心身ともに健康で逞しく生きる上で非常に重要なホルモンです。
    中高年の方だけでなく、働き盛りの30~40歳代の方でも、最近ちょっと疲れやすくなった、ちょっと調子が悪いと少しでも感じられれば、それは男性更年期障害かもしれません。

よくある質問

・男性更年期と女性更年期は同じなのか?
男性更年期と女性更年期は、共通する点はあるものの、異なるところもあります。どちらもホルモンバランスの変化が関係していますが、女性は閉経によってエストロゲンが急激に減少するのに対して、男性は徐々にテストステロンが低下していきます。また、女性の更年期は一定の年齢で訪れますが、男性の場合は個人差が大きく、40代~70代までの幅広い年齢層で見られます。

・男性更年期の症状は一定の順序で現れるのか?
男性更年期の症状は個人差があり、一定の順序で現れるわけではありません。
症状も個人によって、物理的な症状が目立つ方、心理的な症状が目立つ方など様々です。

参照) 男性の性腺機能低下症ガイドライン2022 日本泌尿器科学会

千里中央メディカルクリニックでは男性更年期障害でお悩みの方の診察を行っています。

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医師  枝川右
日本泌尿器科学会認定専門医
テストステロン治療認定医
スポーツ健康医
フィジーク大会 優勝者

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千里中央メディカルクリニックは豊中市・吹田市・箕面市に医療を提供します

当院は千里中央駅から近く、御堂筋線や大阪モノレールを利用されている方でも来院しやすいです。

御堂筋線は大阪市内から豊中市、千里中央から箕面市までつながら鉄道であり、大阪モノレールは伊丹市から門真市までの東西をまたがり、その中心に位置するのが千里中央駅です。

電車やバスでのアクセスが非常に良いため、お気軽にご来院ください。

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豊中市千里中央のAGAメディカルクリニック

千里中央駅は電車はもちろんのことバスの乗り入れも多く、豊中市、吹田市、箕面市、池田市、茨木市など北摂地域の中でも中心的な場所です。

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