食欲抑制剤「 サノレックス 」とは?
まず、「サノレックス」とは、どのようなお薬か説明します。
サノレックスは「マジンドール」という有効成分を含む、厚生労働省が認可した医療用の食欲抑制剤です。
市販薬やサプリメントとは異なり、医療機関で診察を受けて処方されます。
サノレックスは向精神薬の一種であり、中枢神経系に作用して食欲を抑える効果があります。
この薬は肥満症の治療に使用され、BMIが高い方に対して保険適用されます。
具体的には、BMIが35以上の方に処方されます。
服用方法は、1日1回0.5mgを昼食前に水やぬるま湯で服用しますが、向精神作用があるため連続での使用は3ヶ月までとされています。
効果が見られない場合は、1ヶ月経過した時点で服用を中止します。
昔は、米国やヨーロッパなどで、抗肥満薬として使用されていました。
しかし、現在は米国やヨーロッパでは使用が中止されており、日本やカナダ、中南米のいくつかの国のみで使用されています。
当クリニックでは、サノレックスの処方は行っていません。
サノレックスのリバウンドのリスク
サノレックスの使用によるリバウンドのリスクは以下の要因によるものです
- 耐性の形成:長期間使用すると薬に対する耐性ができ、効果が薄れることがあります。
- 服用終了後の食欲増加:服用を止めた後に食欲が元に戻り、過食に陥る可能性があります。
どのようなダイエットでも一時的に目標を達成しても、その後、過度な飲食、生活習慣の悪化などでリバウンドするリスクはあります。
サノレックスの効果について
サノレックスの効果について個人差はありますが、一般的には4人に3人が効果を感じ、最大で10kgの減量が報告されています。
元の体重が重い人ほど減量効果が大きいことが多いですが、必ずしも全ての人に同様の結果が得られるわけではありません。
千里中央メディカルクリニックの診療案内
当クリニックでは、サノレックスの処方は行っていません。
サノレックスは精神依存や身体依存を引き起こすリスクがあるためです。
サノレックスの処方は行っておりませんが、「GLP-1受容体作動薬」「SGLT2阻害薬」の処方は行っております。
この薬は脳に作用して食欲を抑制し、胃の働きを抑える作用があります。
医師が患者様それぞれに適した治療法を提案し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。