内科

風邪 (かぜ) 症候群について

 風邪(かぜ)とは

正式には「風邪症候群」です。鼻水、のどの痛み、咳、痰、発熱などの症状の総称です。老若男女に幅広く生じます。 主な原因はウイルスであるため、基本的には特効薬はありません。症状を緩和する対症療法を行い、休息をとることが一番の治療となります。

風邪(かぜ)の原因 ウイルス

風邪の原因は、80%~90%以上がウイルス感染です。残りは細菌、マイコプラズマなどウイルス以外による感染です。インフルエンザ、コロナやRS、アデノ、ライノなど、ウイルスの種類は100種類以上あると言われており、原因を特定することは困難です。また同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異します。このため、一度感染したウイルスに対抗する免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染するため、繰り返し風邪をひいてしまうのです。

風邪(かぜ)の原因 ウイルス以外

溶連菌性咽頭炎

喉の痛み、鼻水、咳の3大症状の中で、喉症状がメインです。

Centorの診断基準
38℃以上の発熱 +1点
首のリンパ節が腫れて押さえると痛む +1点
扁桃の発赤に白いブツブツを伴う +1点
咳が無い +1点
年齢が15歳未満 +1点
年齢が45歳以上 -1点

4点以上だと溶連菌性咽頭炎の可能性が高く40~60%程度と言われています

扁桃周囲膿瘍

咽頭炎に関連した重い病気には、扁桃周囲膿瘍や急性喉頭蓋炎があります。
扁桃周囲膿瘍は扁桃炎が悪化して起こる病気です。口の奥の両側にある口蓋扁桃という組織が細菌感染で炎症を起こし、膿を持った状態です。20~30歳代の男性に多いと言われます。38℃以上の発熱や全身のだるさを伴い、多くは片側の喉の強い痛みがあります。治療の基本は抗菌薬の投与ですが、切開排膿などの外科的処置も考慮されます。

急性喉頭蓋炎

声帯の上の方にある喉頭蓋に炎症が起こる病気です。喉頭蓋は、食べ物が空気の通り道に入り込まないように、気管に蓋をする役割をしています。そのため、炎症を起こして腫れると、空気の通り道が狭くなって呼吸困難を起こします。

風邪(かぜ)の治療

発熱に対しては、アセトアミノフェンやロキソニンなどの解熱鎮痛薬を用います。
咳や痰などの呼吸器症状に対しては鎮咳薬や去痰薬を用います。脱水気味になると、喀痰が粘って吐き出すのが困難になるので、水分の補給に努めます。

ウイルスには抗菌薬は効きません。ウイルスによる風邪に抗生剤を使うのは、効果がないにもかかわらず、抗生剤による副作用を増やす可能性があります。ただし、風邪に引き続いて二次的に細菌感染を起こすこともあるので、3日以内によくならなければ、もう一度受診しましょう。

扁桃周囲膿瘍や急性喉頭蓋炎には抗生剤が必要です。医師の診察の上で、上記の処方について説明いたします。


院長 松島 勇介
日本睡眠学会 専門医
日本内科学会 認定内科医
日本医師会認定 産業医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医

御堂筋線・大阪モノレールをご利用の方

せんちゅうパル

当院は千里中央駅せんちゅうパル4階にあり、御堂筋線や大阪モノレールを利用されている方でも来院しやすいです。

御堂筋線は大阪市内から豊中市、千里中央から箕面市までつながら鉄道であり、大阪モノレールは伊丹市から門真市までの東西をまたがり、その中心に位置するのが千里中央駅です。

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