睡眠の知識

睡眠時無呼吸症候群の原因と治療法

睡眠時無呼吸症候群は睡眠に関する重大な疾患の一つです。

日常生活に影響が出たり、体に不調を引き起こす原因にもなります。

今回は睡眠時無呼吸症候群についてまとめ、睡眠時無呼吸症候群の治療や対処方法について紹介します。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群の特徴は以下の3つがあります。

・睡眠時に呼吸が止まる
・日中に眠気が残る
・生活習慣病、心血管・脳血管イベントリスクが上昇する

それぞれの特徴について解説していきます。

就寝時に呼吸が止まる

1つ目のポイントは就寝時に呼吸が停止することです。

睡眠時には副交感神経が優位に働き、意識レベルも低下するため喉の周囲の筋肉が弛緩し、気道が狭くなりやすくなります。

気道が狭くなると呼吸がしにくくなり、まずはいびきが生じますが、その後呼吸が弱くなり低呼吸となり、最終的に呼吸が停止して無呼吸となります。

診断基準としては10秒以上の呼吸停止状態が発生し、1時間に5回以上または7時間の睡眠時に30回以上発生する場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
参照:睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドライン

日中に眠気が残る

睡眠時無呼吸症候群の場合、呼吸障害がおきるために脳や体全体への酸素供給力が低下してしまい、身体的な疲労回復がしにくい状態になります。

また呼吸障害の時に脳波では異常な覚醒反応が生じており、深睡眠が阻害されることにより、睡眠の質が悪化します。

これによって睡眠時間を確保しているにも関わらず、疲れが取れなかったり、眠気が残ったりします。

睡眠時無呼吸症候群による日中の眠気は交通事故などを引き起こすことがあり、日本でも過去にバス・トラックの運転手や新幹線の運転手が事故を引き起こした産業事故も良く知られています。

生活習慣病、心血管・脳血管イベントリスクが上昇する

睡眠時無呼吸症候群は、無呼吸によって酸欠状態になり、それが呼吸再開と共に再酸素化が起きるときに動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞など心血管イベントリスクを上昇させてしまいます。

睡眠時に呼吸が止まると血圧が上昇しやすくなり、血圧の変化に寄り動脈硬化が進むことがわかっています。

また、睡眠中のストレスから過食傾向となり、肥満・高血圧・脂質異常症、さらにはインスリンの効きがわるくなることで2型の糖尿病につながるなど、万病に繋がっており、早めの対処、治療が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群の主な原因についてまとめました。

原因は多岐に渡りますが、主に肥満や生活習慣の乱れによるものが大きいです。

各原因について解説します。

肥満

睡眠時無呼吸症候群の最大の要因は肥満と言われています。

肥満とはBMIが25以上の体型を指し、慎重が170センチの人で体重が73キロ以上の体型です。

睡眠時にはのどの緊張がゆるみ、周囲の筋肉や脂肪、軟部組織が弛みやすいくなり気道が細くなりやすいです。肥満の人では舌周囲への脂肪沈着が増加し気道閉塞のリスクが高まり、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。

生活習慣の乱れ 

2つ目の理由は生活習慣の乱れです。

飲酒は、筋弛緩効果があり、飲酒していない時よりも気道閉塞のリスクが高まります。喫煙は就寝後の鼻炎の原因となるというデータもあり、鼻閉によって口呼吸が生じてしまし、結果的にいびき、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群のリスク

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の血中酸素濃度の低下や、呼吸再開の時の覚醒反応により、熟睡感を妨げ睡眠の質を低下させることにつながります。

睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気を引き起こし、これまでに自動車事故や居眠り運転など重大な事故の原因としても取り上げられています。

また、高血圧や糖尿病、血管危険因子誘発にもつながることが示唆されており、睡眠時無呼吸症候群の場合、心血管イベントの発生率も上昇し、狭心症や心筋梗塞のリスクが上がることも報告されています。

最近になって、日中の眠気があったり、いびきを指摘されることが増えている場合には特に注意が必要であり、一度当院の受診をご検討ください。

些細な不安や悩みでも相談対応いたします。

睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群の治療方法としてはCPAP療法が有名です。その他にも口腔内装置(マウスピース)やいびきに対して利用されるデバイスもございます。

睡眠の質を可視化し睡眠の状態、睡眠時無呼吸症候群のリスクを判定する方法もあります。

CPAP

CPAPは持続陽圧気道療法と呼ばれ、鼻や口から空気を送り込み肺への空気の流れを改善させる方法です。

外部の機械から空気を送り込むことによって呼吸を補助しています。

治療の進め方や詳しい説明については千里メディカルクリニックまでお問い合わせください。

SUIMIN

2つ目の方法としてはSUIMINを提供しています。

株式会社S’UIMINが提供している睡眠状態を可視化し脳波を計測することができます。

S’UIMINを患者さまに装着していただき、睡眠の状態や睡眠の質を測定し、AIによって解析します。解析データを元にして睡眠の質向上を目指してアドバイスやカウンセリングを勧めていきます。

S’UIMINを使うことで睡眠状態が可視化されるため、自分の状態を把握し、具体的な行動に映しやすいようサポートしてきます。

睡眠時無呼吸症候群のことなら千里中央メディカルクリニックへ

睡眠時無呼吸症候群は自分ではわかりにくく、知らない間に体へのダメージが蓄積されていく注意するべき疾患です。

特に生活習慣に問題があったり、肥満と診断されている場合には睡眠時無呼吸症候群に対する早めのケアが必要です。

専門医師による治療

千里中央メディカルクリニックでは睡眠時無呼吸症候群に対してCPAPやS’UIMINを用いた治療を展開しており、睡眠トラブル解決に向けてサポートいたします。

院長は日本睡眠学会に所属しており、日本でトップレベルの睡眠に関する臨床経験を有しています。また院長自身も睡眠のトラブルを抱えていた過去があることから、患者さまに寄り添った医療・サポートを提供します。

御堂筋線・大阪モノレールから徒歩圏内

千里中央メディカルクリニックは御堂筋線、大阪モノレールの千里中央駅より徒歩3分圏内に位置しており、アクセス良好なクリニックです。

御堂筋線や大阪モノレール沿線にお住まいで、睡眠状態や睡眠時無呼吸症候群が気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご来院ください。

豊中市・吹田市・箕面市・北摂地域からアクセス抜群

千里中央駅は電車はもちろんのことバスの乗り入れも多く、豊中市、吹田市、箕面市、池田市など北摂地域の中でも中心的な場所です。千里中央メディカルクリニックは千里中央駅にクリニックを構え、北摂地域を始めとする多くの患者さまに医療を提供してまいります。

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