危機を前に、人は弱い。
でも、
危機を前に、人は強い。
災害や感染症の脅威が訪れた時。
人は不安になる。恐怖に怯える。
けれど、人は励まし合い、
前に進むことができる。
私たちは知っています。
大切な人を守ろうとする姿を。
災害に立ち向かおうとする人たちの強さを。
そんな思いに応えて、
ともに乗り越えていくために。
災害の現場で、
赤十字の医師・看護師・ボランティアが
活動をつづけます。
救うを託されている。
あなたとともに。
赤十字運動月間
ってなに?
赤十字運動月間
5.1(Sun)~31(Tue)
5月1日は、日本赤十字社の前身である「博愛社」が創設された日であり、5月8日の「世界赤十字デー」は、赤十字の創始者であるアンリー・デュナン生誕の日でもあります。
海外で赤十字の運動に感銘を受けた佐野常民が大給恒とともに、西南戦争の最中に幾多の困難を乗り越え、日本初の戦時救護組織として1877年の5月1日に博愛社(日赤の前身)を創設しました。
こうした歴史的な日のある5月を毎年『赤十字運動月間』として、支援者の皆さまに赤十字活動の報告や継続的な協力をお願いしています。


赤十字ってどんな
活動をしているの?
赤十字って何をしているの?
赤十字の主な3つの活動を紹介します

災害時に対応する平時の備えとして、災害救護訓練、ボランティア育成、救援物資の備蓄等を行っています。
災害救護訓練
さまざまな災害を想定し、救護訓練を実施しています。


ボランティアなどの育成
平時や災害時に、地域・学校で活躍するボランティアなどを育成します。
ワクチン集団接種会場での奉仕団の協力

全国に約117万人いる赤十字ボランティアは、新型コロナウイルス感染症を乗り越えるため活動しています。令和3年春先から自治体により設置されたワクチン接種会場で、赤十字ボランティア延べ2,400人がワクチン接種が滞りなく進むよう活動を行いました。
救援物資の備蓄
災害時に必要な救援物資を、全国各地に配備しています。

主な救援物資

地震や台風などの自然災害発生時に、
現地に駆けつけ救護活動を行います。
01
準備する
まず災害が起きたら…

医師・看護師らの派遣準備
全国で編成している赤十字の医療救護班を被災地に派遣する準備をします。

被災地に必要な物資を準備
必要な救援物資の搬送準備をします。
02
駆けつける
全国の赤十字や関係機関との連携

医療救護班等が、ただちに被災地へと
駆けつけます。
03
救う
被災地で苦しむ人びとを救います

医療救護
救護所を設置し、被災現場や避難所での診療にあたります。

こころのケア活動
被災された方々のストレス軽減を図ります。

血液製剤の供給
備蓄していた血液製剤を災害時にも円滑に確保、供給します。

救援物資の配分
毛布や安眠セット、緊急セットなどの救援物資を届けます。

青少年赤十字活動などを通じて、いのちの大切さ、そして赤十字の想いを、未来へとつないでいます。
青少年赤十字の防災教育
青少年の健康・安全を守り、学校や地域、家族での防災意識の向上を目指します。
「まもるいのち ひろめるぼうさい」を使ったオンライン授業

全国に約350万人いる青少年赤十字メンバーは、コロナ禍においても感染防止に配慮しながら、地域貢献活動を続けています。担当職員が、青少年赤十字加盟校向けに、オンラインを活用した講座や感染対策をしたうえでの出張授業等を実施している支部もあります。


救急法などの普及
いのちを救う方法や健康で安全に暮らすための知識と技術を伝える各種講習を全国で実施しています。
「クロス体操」による
健康生活支援講習

コロナ禍における外出自粛や新しい生活様式の中で、筋力低下や生活習慣病、気分の落ち込みなどが問題になっています。これらの社会的ニーズに着目し、音楽に合わせて軽い運動を楽しめる動画「クロス体操」を作成しました。この動画を地域包括ケアの一環として「健康生活支援講習」で活用する他、豪雨災害被災地の仮設住宅の皆さんと体操を実施するなど、活用の場を広げています。
海外でも活動している
ってホント?

\あまり知られていないけど/
赤十字は
国際活動もしています
ウクライナ
人道危機対応

2022年2月24日以降、ウクライナ各地で戦闘が激化し、子どもを含む市民の死傷者が報告され、また、多くの人々が、周辺国(ポーランド、ルーマニア、スロバキア、ロシア等)に避難するなど、極めて深刻な人道危機が発生しました。
ウクライナ赤十字社は、首都の中心部にあった本社機能を郊外に移し、ボランティアと職員の安全の確保に努めつつ、地下鉄や防空壕に避難した人々に食料や必要な救援物資を配付。また、避難先でボランティアに応急手当の講習を実施し、受講したボランティアがけが人の手当を実施。
国際赤十字は、ウクライナ国内及びウクライナから周辺国に流入する多くの避難民の人道ニーズに対応するため、国際社会に緊急支援を要請しました。支援の最前線では、現地の赤十字社が、ボランティアを動員して、水、食料、衣類、寝袋などの生存に不可欠な支援をはじめ、医療や心理社会的支援(こころのケア)、安否調査などの活動を展開しています。
バングラデシュ
避難民支援

2017年8月にミャンマーのラカイン州で発生した暴力行為により、隣国バングラデシュでは現在も86 万人以上が避難民キャンプでの生活を送っています。帰還へ向けた兆しが見えない一方、避難から4年が経過して支援団体は減少傾向にあります。キャンプでは人口密集や上下水道の未整備により不衛生な状態が続き、避難民の生活環境は過酷で、まだまだ支援が必要です。
中東地域
レバノン、シリア、イラク、パレスチナ、イエメンほか
紛争犠牲者支援

中東地域における人道危機は、70年以上続くパレスチナ・イスラエル問題や、2011年に勃発したシリア紛争、2015年からのイエメン内戦など、数多くの犠牲者と難民・国内避難民を出しながらも、紛争の長期化によって地域情勢は依然不安定なままです。
シリアの隣国レバノンには現在も90 万人以上の難民が暮らしています。難民キャンプが公認されていないレバノンでは、シリア難民に対する公的サービスは限定的で、難民の多くは避難から数年が経ってもテントでの生活を余儀なくされています。劣悪な生活環境の中、特に給水や衛生面の改善が喫緊の課題です。
世界からのありがとう

ナディアさん
「シリア紛争が始まってから国を逃れ、9年前にレバノンにやってきました。4歳の息子は足に障がいがあり、トイレに連れて行くのに大変な苦労をしていました。赤十字がこの地域を定期的に訪問し、障がいに対応したトイレをアクセスのよい場所に設置してくれたことで、息子のトイレの介助が本当に楽になりました。冬でも寒い屋外に出ずにトイレや手洗いができるようになり、赤十字の支援には心から感謝しています」
アジア・大洋州地域
給水・衛生災害対応キット整備

災害時、被災者にとって不可欠な支援の一つに、安全な飲み水や生活用水の確保、清潔な簡易トイレの設置など衛生環境の整備があります。近年、サイクロンの発生やそれに伴う洪水などが増加しており、災害時の給水・衛生活動のニーズが一層高まっています。世界中で発生する自然災害のうち4割以上がアジア・大洋州地域に集中しています(2019年災害報告、CRED:災害疫学研究所)。
ハイチ
地震対応

2021年8月に発生したM7.2の大地震による被災者は約80万人、そのうち被害が大きかったのはハイチ南西部の3県です。ハイチ政府の発表によると、死者は2,200人以上、負傷者は12,000人以上にのぼりました。少なくとも13万棟の家屋が全半壊しており、家を失った多くの人々が、水・衛生や安全といった環境が不十分な空き地などで避難生活を余儀なくされました。
世界からのありがとう

チャールズ・マリー・ミルカ さん
「今、私たちはとてもつらい日々を過ごしています。母親と一緒に住んでいた家は、地震で大きな被害を受けており、非常に厳しい環境下で生活しています。そんな中、赤十字による衛生状態改善の支援にとても感謝しています。この支援は、新型コロナウイルスやその他の病気の蔓延を防ぐのにも役立つと思います。」
アフガニスタン
気候変動等に対するレジリエンス強化

アフガニスタンは、1970年代から続く紛争により、政治・経済・社会インフラが壊滅的な被害を受けていることに加え、近年は、気候変動がもたらす自然災害によって、食料や水の枯渇等により、人々は深刻な危機に晒されています。特に、深刻さを増す干ばつと度重なる洪水は、国民の8割が従事する農業の土地と家畜を奪い、家屋、社会インフラ、道路等、人々の生活のあらゆる面に甚大な影響を及ぼしています。紛争国としてのイメージが強いアフガニスタンですが、1980年から2015年までの自然災害による死亡者数は100万人あたり1,150人と、低所得国に分類される中で2番目に多く、その半数は地理的条件や気象に関連した災害であることが報告されています(世界銀行調べ)。
その一方で、2021年8月の政変により、これまで海外からの資金援助に頼っていたアフガニスタンの公的医療システムが立ちいかなくなり、多くの医療施設が閉鎖に追い込まれています。そのような状況下、現地のアフガニスタン赤新月社は、日本赤十字社を含めた国際赤十字・赤新月社連盟の支援を得ながら医療施設の運営に加えて巡回診療サービスを全国で展開しています。
ルワンダ
気候変動等に対するレジリエンス強化

ルワンダは1990年代の内戦終結以降、急速な経済発展を遂げる一方、人口の8割が暮らす農村部は、高い貧困率、社会インフラの未整備による安全な飲料水やトイレの不足、感染症、そして気候変動の影響による自然災害といった複合的な社会課題に直面しており、首都キガリと比べ、著しい経済格差が生じています。
世界からのありがとう

シャーリーン・ニヨムウンゲリ さん
「赤十字のボランティアがマスクの着用方法や手洗いといった新型コロナウイルス対策を教えてくれました。それ以降、こまめに手洗いするようにしています。また、村に流れる感染症に関する様々な噂への対応方法についても学ぶことができました。」
東アフリカ地域
ブルンジ、タンザニア、スーダンほか
地域保健強化

東アフリカは、気候変動を原因とする洪水や干ばつ等の自然災害、内紛や政情不安による難民の発生や人口移動、エボラ出血熱をはじめとする感染症など、様々な課題を抱えた地域です。
南部アフリカ地域
ナミビア、マラウイ、エスワティニほか
感染症対策

HIV の感染者は世界で約 3,770 万人、そのうちサブサハラアフリカ(アフリカのうちサハラ砂漠より南の地域)の感染者数は約 2,530 万人と約 67 %を占めており、同地域は世界で最もHIV 感染症の影響を受けている地域と言われています(2021年、UNAIDS DATA)。
世界からのありがとう

パウリナ・スズ さん
「私はナミビアに住んでいますが、赤ちゃんの時に両親を失い、孤児になりました。いま世話をしてくれている夫婦には職がなく、私は学校を辞め食べ物にも困っていました。そんな時、赤十字の世帯訪問をきっかけに支援が受けられるようになり、学校にも行けるようになりました。マットレスや制服、衛生用品など必要なものを提供してくれる赤十字に感謝しています。定期的な世帯訪問を受けることで、私の話に耳を傾けてくれる人がいると感じられます。私や私の将来について気にかけてくれる人がいることが、心の支えとなり希望が湧いてきます。 現在は医師になるため頑張っています。」
寄付で支援する
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皆さまからのご寄付があるからこそ、
私たち赤十字は、たくさんの命を救う
活動ができています。
いつ災害が起きても、
すぐに現場に駆けつけられること。
医療や看護の支援ができること。
これも、皆さまのご寄付のおかげで、
日々の訓練が行えるからです。
これからも、たくさんのいのちを
救うために、
あなたの力を、
貸してください。
皆さまに知ってほしい
寄付についての疑問
あなたのご寄付が、支えになります
皆さまからの
ご寄付の活かし方

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広報活動のための費用
27億9788万7千円
会員への参加呼びかけや広報活動、寄付の募集のために使われた費用です。
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事務のための費用
49億437万5千円
支部、病院、社会福祉施設の事務局・本部機能としての事務経費などに使われた費用です。
-
その他の費用
48億163万8千円
次年度当初の活動に必要な資金です。
※千円未満を切り捨てているため、円グラフの合計金額と各項目の合計金額は一致しません。
皆様からのご支援で救われた方々
ありがとうの声

あたたかい言葉と食事は
元気の源です
令和元年台風19号災害時の長野県内の避難所にて
厳しい寒さの中、朝から晩まで泥の掻き出しや家財の洗浄にあたって、ようやく避難所に赤十字奉仕団がふるまう炊き出しを取りに来られた男性。
「みなさんの心のこもった言葉と食事。一緒に頑張ってくれているんだと嬉しくなりました!」と笑顔を見せてくれました。

熊本地震で自宅が全壊。
見つけた自分の居場所
熊本県阿蘇郡西原村 奥野 美樹さん
避難所生活で辛かったのは、自分の居場所がなかったことです。安らげる場所がありませんでした。7歳、2歳、7ヶ月の3人の子どもたちも震災後、親の側を離れられなくなるなど不安定になりました。ですから、「子育て広場(日本赤十字社が支援した“からいも広場”)」は嬉しかったですね。日赤の看護師さんに子どもたちのことを相談できましたし、ママ友とも再会でき、自分の居場所ができたと思いました。
救うを託していただいた方々
寄付した人の声

こんな時だから、誰かのためにという「流れ」を作り出したい
会社経営 相沢 正雄さん
私は伊勢崎市に住む、ペルー生まれの日系3世です。外国人が日本で安心して暮らせるサポートを行う会社を立ち上げ、5周年を迎えた時にコロナはやってきました。業績は苦しかったけれど、こんな時こそ多くの人に「人のためになる」流れに乗ってもらいたいと考え、寄付先を探しました。赤十字はペルーにもあり、外国籍の仲間に相談したら「レッドクロスなら賛成!」と納得し、寄付しました。

赤十字を通して地域の役に立てたら…背伸びせず、自分らしく寄付を続けたい
会社員 中野 ゆうりさん
私は会社の労働組合(青年部)に所属し、ボランティア活動の一環の寄付先を、九州の台風や豪雨災害に対する義援金として日赤に託しました。災害時に真っ先に駆け付けてくれる日赤を通して、間接的にでも地域の役に立てればという思いでした。また、今年から赤十字会員になることを決めました。これからも自分らしく自然体でボランティア活動や赤十字とのお付き合いを続けていきたいです。
あなたのご寄付で
できること

\今回のみ/
2,000円の
ご寄付で
感染症防護具を
約2人分備える
感染症まん延状況下で救護活動を実施する際に必要な防護具(マスク、フェイスシールド等)約2人分を備えることができます。

\毎月/
3,000円の
ご寄付で
安眠セットを
12人分備える
避難先での生活を少しでも快適に過ごしていただけるよう、キャンピングマット、枕、アイマスクなどが一式収納された「安眠セット」を12人分備えることができます。

\毎月/
5,000円の
ご寄付で
緊急セットを
50人分備える
避難先での生活にあると便利なマスク、ウエットティッシュ、ラジオ、懐中電灯、歯ブラシなどが一式収納された「緊急セット」を50人分備えることができます。

\毎年/
10,000円の
ご寄付で
心肺蘇生
トレーニングキットで
6人分講習を行える
感染症まん延状況下での救急法講習は、通常のプログラムを行うことが難しい状況が続いております。そこで、オンラインによる説明と簡易キットを活用することで、感染防止に配慮した講習が実施できます。
寄付するあなたも赤十字です
日本赤十字社への
寄付の方法
インターネットでの寄付





J-Coin Pay
「ぽちっと募金」
みずほ銀行や全国90以上の金融機関で口座をお持ちの方は、スマホ・決済アプリ『J-Coin Pay「ぽちっと募金」』からご寄付いただけます。
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ご寄付いただけます。



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